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「Microsoft Defender」が「CCleaner」を“望ましくない可能性のあるアプリ(PUA)”として検出
PUAからデバイスを保護する機能は「May 2020 Update」から利用可能
2020年7月31日 09:00
英Piriformが提供する定番システムクリーナーソフト「CCleaner」の無償版および14日間試用版インストーラーが、Windows標準のアンチウイルス機能「Microsoft Defender Antivirus」により“潜在的に迷惑なアプリケーション(Potentially Unwanted Application、PUA)”として検出されるケースがあるようだ(PUA:Win32/CCleaner)。
「CCleaner」のインストーラーには、「CCleaner」自体の動作には関係のないアプリがバンドルされており、セットアップ中に追加アプリのインストールを促されることがある(参考記事)。Microsoftによると、お勧めされるアプリは以下の4つ。Piriformは現在、Avast社の傘下にあるため、「Avast」「AVG」はパブリッシャーを同じくする製品といえるが、「CCleaner」自体の動作には不要だ。
- 「Google Chrome」
- 「Google Toolbar」
- 「Avast Free Antivirus」
- 「AVG Antivirus Free」
インストーラーには追加セットアップをオプトアウト(拒否)するオプションが用意されているものの、初期状態でインストールに同意するチェックボックスがONになっているケースもあり、注意しなければ意図しないアプリがインストールされてしまう可能性がある。
PUAからPCを保護する機能は「Windows 10 May 2020 Update(バージョン 2004)」から搭載されているが、既定では無効化されている。有効化するには「Windows セキュリティ」の[アプリとブラウザーコントロール]セクションから[評価ベースの保護設定]画面へアクセスし、“望ましくない可能性のあるアプリ(PUA)のブロック”セクションをトグルスイッチをONにすればよい。
また、「Chromium」ベースの「Microsoft Edge」にも“Microsoft Defender SmartScreen”ベースにPUAブロック機能が搭載されており、プライバシー設定画面(edge://settings/privacy)の[望ましくない可能性のあるアプリをブロックする]オプションをONにすることで保護を受けることができる。
なお、編集部にてこれらのオプションをONにしてみたところ、最新版「CCleaner」のインストーラー(v5.69.7865)はPUAとして検出されなかった。