やじうまの杜

Microsoftがなんか「CCleaner」っぽいシステム最適化ツールを配っている【10月28日追記】

配布サイトが英語表記に変更

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Microsoftがシステム最適化ツール「PC Cleaner」を公開

 海外の著名なテックメディア「The Verge」などが一斉に報じていますが、Microsoftがなんか「CCleaner」のようなツールを作って、配っているのだそうです。さっそく試してみました。

 配布サイトは「pcmanager.microsoft.com」で、ローカライゼーションはされておらず、説明は簡体中国語のみです。ちょっと怪しいアプリに見えますが(失礼!)、ダウンロードすると英語表記になりました。名前は「PC Manager」というのだそうです(地味!)。日本語には対応していませんが、中国語がわからないユーザーでも使うことに支障はなさそうです。

配布サイトは中国語表記

 ちなみに、対応OSは「Windows 10 バージョン 1809」以降。初出は2022年3月26日で、現行の最新版はv2.3(公開日不明)です。パブリックベータという扱いのようで、製品版レベルの品質は期待しないでおきましょう。

インストーラー

 本ソフトの売りは「簡素、邪魔にならない、安心、安全」だそうで、モダンなデザインが目を引きます――筆者の環境ではレンダリングがボケボケでしたが。「邪魔にならない」というのはタスクトレイに常駐し、デスクトップ右下隅にコンパクトなパネルが表示される仕組みを言っているのだと思いますが、「CCleaner」のようにいきなり広告を出したりしないということも示唆しているようです。

よくわからない場合は[Boost]というボタンを押すと、自動でよしなにしてくれる

 機能は、以下の4つ。よくわからない場合は[Boost]というボタンを押すと、自動でよしなにしてくれるようです。

  • ヘルスチェック(Health Check):ジャンクファイルを削除したり、不要なアプリを無効化
  • ストレージ管理(Storage management):ヘルスチェックよりも強力な「ディープクリーンアップ」(Deep cleanup)が利用可能。ストレージを占有している巨大ファイルを検索する機能も
  • プロセス管理(Processes management):利用されていないバックグラウンドアプリを列挙。ワンボタンで好みのプロセスを停止し、システム全体のレスポンスを向上させる
  • スタートアップアプリ(Startup apps):スタートアップアプリを管理。システム起動時に自動で起動するアプリを減らして、PCが利用可能になるまでの時間を短縮
ジャンクファイルを削除したり、不要なアプリを無効化
ヘルスチェックよりも強力なジャンクファイル削除を行う「ディープクリーンアップ」(Deep cleanup)
利用されていないバックグラウンドアプリを列挙。ワンボタンで好みのプロセスを停止
スタートアップアプリを管理

 特徴としては、なるべくOSの機能を利用しているところが挙げられるでしょうか。たとえばストレージ管理のセクションを開くと、アプリのアンインストールなどの項目がありますが、これは「設定」アプリへのリンクになっています。そのほかの最適化にしてもあまり高度で複雑なことをしている様子はなく、ごく一般的なタスクしかありません。

ストレージ管理のセクション
ストレージを占有している巨大ファイルを検索する機能は、「エクスプローラー」の検索機能を活用している

 「CCleaner」などに比べると機能が貧弱に感じられますが、実際のところ、こうした初歩的なメンテナンスをしていればたいていの場合は十分です。あまり高度なことをやるとシステムの整合性が崩れ、余計なトラブルを招くこともあるので、これぐらいがちょうどいいのではないでしょうか。

[2022年10月28日編集部追記] 10月28日現在、「PC Cleaner」を配布している「pcmanager.microsoft.com」が英語表記に変更されていることを、編集部にて確認した。

「pcmanager.microsoft.com」が英語表記に変更

ソフトウェア情報

「PC Manager」
【著作権者】
Microsoft
【対応OS】
Windows 10 バージョン 1809以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.3