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定番システムクリーナー「CCleaner」が約8年ぶりのメジャーバージョンアップ

不要なバックグラウンドタスクを眠らせる「パフォーマンス オプティマイザ」を追加

「CCleaner Free」v6.00.9727

 英Piriform Softwareは5月12日(現地時間)、「CCleaner 6」をリリースした。2014年11月以来、約8年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。

 「CCleaner」はPC内の不要なデータを手軽に削除し、ディスクの空き容量確保とシステム全体の高速化を図るシステムクリーナーソフト。ユーザーのWeb行動を追跡するCookieなどを削除することもできるため、プライバシー保護にも役立つ。個人利用であれば無償となっているため、この分野では定番となっている。

 一方で、ユーザーが事実上拒否できない形で統計情報の収集・送信を行ったり、インストーラーに「アバスト」をバンドルしたりするなど、物議をかもすことも多かった。

 ちなみに、有償版では古いアプリやドライバーを検出して更新する機能、ジャンクファイルをリアルタイム監視して除去する機能、Webブラウザーの終了時に閲覧履歴を削除する機能なども利用できる。対応OSは、Windows 7/8.1/10。公式サイトのほか、「Microsoft Store」からダウンロードすることも可能だ。

有償版との機能比較

 新しいメジャーバージョンとなるv6.00.9727では、新機能として「パフォーマンス オプティマイザ」が導入された。これはバックグラウンドで動作するアプリをスキャンして、不要なものを「スリープ」状態にするというもの。スリープ状態ではシステムリソースを消費しないため、全体的なパフォーマンス向上が期待できる。必要になればスリープ状態は自動で解除される(ウェイクアップ)ため、ユーザーによる管理は不要だ。

新機能として「パフォーマンス オプティマイザ」が導入
「パフォーマンス オプティマイザ」の基本的な仕組み

 ただし、この機能は基本的に有償版向けとなっている。無償版「CCleaner Free」ではバックグラウンドタスクのスキャンと不要アプリのスリープ、手動でのウェイクアップはサポートされるものの、ユーザー側で任意のバックグラウンドアプリをスリープさせることはできない。つまり、どのタスクがスリープされるかは「CCleaner」次第だ。

 そのほかは、基本的な機能改善が中心。Windowsソフトウェア配布ログのクリーニングやGoogle/Apple/Steam製品への対応が強化された。アプリの簡素化や、NVDAスクリーンリーダーへのサポート拡充なども行われている。

ソフトウェア情報

「CCleaner Free」
【著作権者】
Piriform Software Ltd.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(個人利用のみ)
【バージョン】
6.00.9727(22/05/12)