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「CCleaner」の利用統計収集機能が物議を醸す ~開発元のPiriformは修正を約束

“Active System Monitoring”機能と一体化して事実上拒否できない点が問題視される

「CCleaner」の公式フォーラム

 システムクリーナーソフト「CCleaner」v5.45で追加された使用状況のレポート機能が物議を醸している。開発元の英Piriformは7月30日(現地時間)、将来バージョンで改善する方針を公式フォーラムで発表した。

 「CCleaner」v5.45では、ユーザーの利用状況を12時間ごとに匿名でPiriformへ送信する“ハートビート”機能が追加された。これは「CCleaner」の改善に役立てたり、不具合の修正を迅速に提供することを意図して設けられた機能だが、問題は“Active System Monitoring”機能と密接に統合されており、個別に無効化できないことだった。

 “Active System Monitoring”は、バックグラウンドでアプリケーションを監視し、必要に応じて自動でクリーニングを処理を実行する。“バックグラウンドでシステムに常駐する”という点では“ハートビート”と同じであるため、“Active System Monitoring”を拡張して実装するのは理にかなっている。

 しかし、プライバシー保護の観点から“ハートビート”のような機能はユーザー側で拒否できる仕組みを用意するのが昨今の流れだ。“Active System Monitoring”のような重要な機能と抱き合わせにして、実質的に無効化できなくするのは問題のある設計といえるだろう。

 同社は今後数週間以内に改善版をリリースするとしている。

追記:8月6日16時現在、v5.45は撤回され、作者のサイトからダウンロードできる最新版はv5.44となっている。