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物議を醸していたデータ収集方法を改善 ~システムクリーナー「CCleaner」v5.46が公開
監視機能と分離して、個別に無効化できるように。透明性の向上も図る
2018年8月31日 13:16
英Piriformは8月30日(現地時間)、システムクリーナーソフト「CCleaner」のWindows向け最新版v5.46を公開した。本バージョンでは、ユーザーによるコントロールの余地がないとして批判を浴びていた利用統計の収集機能が改善されている。
7月にリリースされた「CCleaner」v5.45には、匿名でユーザー情報を定期的に収集・送信する機能が追加された。この機能はユーザー側で無効化することもできたが、設計の都合上、“Active Monitoring”と呼ばれる常駐機能と密接に統合されており、片方だけを無効化することができなかった。つまり、“Active Monitoring”機能を使いたければ、ユーザー情報の収集を差し出す必要があったわけだ。“Active Monitoring”はバックグラウンドでアプリケーションを監視し、必要に応じて自動でクリーニング処理を実行する機能で、競合に比べ「CCleaner」が優れている点でもある。
開発元のPiriform社は、ユーザーから強い批判を浴びたことを反省し謝罪。「CCleaner」の最新版(v5.46)で“Active Monitoring”機能とユーザー情報の送信機能を分離し、個別に機能をON/OFFできるようにした。また、透明性向上を図り、「CCleaner」で収集しているデータ、収集の理由および目的を説明するデータファクトシートへのリンクをアプリに追加した。同社は匿名で収集した統計データを「CCleaner」のメンテナンスと改善にのみ利用するとしている。
加えて、“Active Monitoring”機能の名前も“スマートクリーニング”へと変更された。関連する機能の表現も改められている。これは利用データを収集していないという事実を強調するためだという。“スマートクリーニング”機能を無効化すると、「CCleaner」のバックグラウンドプロセスは停止され、OSのスタートアップ時にも起動されなくなる。
そのほかにも、タスクトレイに最小化するオプションが追加。タスクトレイアイコンの右クリックメニューに終了コマンドが追加され、バックグラウンドプロセスを手動で終了できるようになっている。
「CCleaner」は、PC内の不要なデータを手軽に削除できるシステムクリーナーソフト。無償版は個人利用に限り利用可能(寄付歓迎)で、64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応している。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。なお、セットアップの際は「アバスト」のインストールを勧められるので注意(参考記事)。
ソフトウェア情報
- 「CCleaner」Windows版
- 【著作権者】
- Piriform Ltd.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人利用のみ、寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 5.46.6652(18/08/30)