Malwarebytes、フリーのアドウェア除去ツール「AdwCleaner 8.0」をリリース

「Malwarebytes AdwCleaner」v8.0

　米Malwarebytes Corporationは11月20日（現地時間）、アドウェアやPUPを除去するツール「Malwarebytes AdwCleaner」の最新版v8.0を公開した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。

　「AdwCleaner」はアドウェアやスパイウェア、ブラウザーハイジャッカーといった“潜在的に迷惑なアプリケーション（Potentially Unwanted Programs：PUPs）”を削除するツール。2016年10月にMalwarebytes社が買収し、その一製品となってからも無償で提供されている。

　2年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「AdwCleaner 8.0」だが、表面的には前バージョンの「AdwCleaner 7.4.2」から変わるところはない。「Qt 5.13」へのアップデートやコンパイラーによる最適化、新しいC++機能を用いたコードのリファクタリング、モダンな開発ツールへのアップグレードといった内部的な変更が中心の、将来の機能追加に備えたアップデートとなっている。

　機能面では、「Google Chrome」をスキャン＆クリーンする修復モジュールが再び導入された。「Firefox」のスキャンとクリーニングは一時的に削除されているが、12月初旬に予定されている「AdwCleaner 8.0.1」リリースで再びサポートされる予定。それ以降も3ないし4週間ごとにアップデートを行い、機能の改善と強化を図るとしている。

　なお、「AdwCleaner 7」系統はWindows XP/Vistaを正式にサポートしていないものの、動作そのものは可能であった。しかし、「AdwCleaner 8」ではWindows XP/Vistaで動作しなくなっているので注意。どうしてもWindows XP/Vistaで利用したい場合は、サポートページのリンクから「AdwCleaner 7.4.2」をダウンロードするとよい。