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ボカロシリーズ4年ぶりの最新版「VOCALOID6」が発売 ~歌声合成AI搭載でナチュラルな歌声を実現
VOCALOID3以降のすべてのボイスバンクもそのまま使用可能
2022年10月14日 06:30
ヤマハ(株)は10月13日、歌声合成ソフトウェア「VOCALOID」の最新バージョン「VOCALOID6」を発売した。対応OSはWindows/macOS。ダウンロード専用ソフトで価格は27,500円。ボーカロイド公式ショップより購入できる。また「VOCALOID3」以降のソフト購入者を対象としたバージョンアップグレード版(価格:16,500円)も展開される。
2018年に発売された「VOCALOID5」以来、4年ぶりの大型アップデートとなる「VOCALOID6」では、AI技術を用いた新合成エンジン「VOCALOID:AI」を搭載し、よりナチュラルで表現力豊かな歌声合成を実現。アクセントやビブラートといった歌唱表現をすばやく調整できる編集ツールが新たに採用されたほか、豊かな表現を生み出す制作手法である「ダブリング」や「ハモリ」を瞬時に作る機能も追加された。
「VOCALOID:AI」対応のVOCALOID6専用ボイスバンクでは、クリエイター自身の歌唱データをもとに歌い方や歌詞を再現できたり、1つのボイスバンクで日本語や英語を織り交ぜた歌詞を流暢な発音で歌わせたりすることも可能だ。言葉の壁を超えた作曲活動やボーカルパートの新たな制作方法を提案することで、クリエイターの制作意欲を後押しする。
「VOCALOID6」には、VOCALOID:AIに対応する専用の個性豊かな4種類のボイスバンクに加え、4種類のVOCALOID5互換ボイスバンクが同梱される。また、「VOCALOID6」専用のボイスバンク「AI Megpoid」(CV:中島愛)も11,220円で販売中だ。
また、VOCALOID3以降のすべてのボイスバンクとの互換性が担保されており、お気に入りの歌声はそのままに「VOCALOID6」の機能を使用して、より豊かな表現を追求できる。さらに、現代クリエイターの多様な制作環境を考慮し、新たにARA2(Audio Random Access)にも対応し、音楽制作ソフトとの連携を強化。音楽制作ソフト「Cubase AI」も付属しているので、購入したその日から音楽制作をスタートできる。
なお、ボーカロイド公式ショップでは、31日間「VOCALOID6」のすべての機能が無料で利用できる体験版を配信中。ダウンロードには「VOCALOID ID」への登録が必要となる。