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AIがリアルな人の歌声を再現する「VoiSona」正式版が無償公開

追加ボイスライブラリ「さとうささら」の販売は遅延、「鬼龍院翔」「すぅ」の発売決定

「VoiSona」正式版

 (株)テクノスピーチは9月1日、AI技術で人間の歌声をリアルに再現する音声創作ソフト「VoiSona」の正式版を無償公開した。9月1日の正午に予定されていた正式リリースがトラブルにより遅れているとTwitterでアナウンスされていたものの、現在「VoiSona」v1.0.0.1が正常にダウンロードできる。

 「VoiSona」は、最新のAI技術でだれでも手軽に人間のような歌声を再現できる歌声合成ツール。デフォルトで中性的な声が魅力のボイスライブラリとして「知声(Chis-A)」が同梱されており、「VoiSona」と「知声」を用いて出力した音声波形データは、個人・法人、商用・非商用を問わず無料で利用できる。

 背景にピアノロールが表示された画面へペンツールやラインツールを使って線を描くだけで、音量やピッチ、ビブラートの振幅・周期、声質、ハスキー度をコントロール可能。ビブラートは開始・終了位置と振幅・周期を一括で設定できる[Simplified]モードで設定することもできる。発声のタイミングをずらして「タメ」を再現することも可能だ。

音量をコントロールする[VOL]タブ
ピッチをコントロールする[PIT]タブ
ビブラートをコントロールする[VIB]タブ([Detailed]モード)
ビブラートをコントロールする[VIB]タブ([Simplified]モード)
声質をコントロールする[ALP]タブ
ハスキー度をコントロールする[HUS]タブ
発声のタイミングをずらす[TMG]タブ

 単体で歌声の制作、編集が可能なスタンドアロンアプリのほか、VSTi/AUプラグインが用意されており、DAWに組み込んで制作に活用可能。もちろん、サブスクリプションで提供されるボイスライブラリを追加して、「知声(Chis-A)」と異なるキャラクターの声を使用することもできる。

 なお、「VoiSona」と同時に販売開始とボイスライブラリの第二弾「さとうささら」(年額6,600円、月額880円)は、サーバー障害により公開作業が遅れているようだ。

「さとうささら」(©CeVIO イラスト:齋藤将嗣)

 さらに、追加ボイスライブラリ第三弾、第四弾の制作も決定した。キャラクターボイスを務めるのは「鬼龍院翔」(from ゴールデンボンバー)と「すぅ」(ex. SILENT SIREN)。実際のバンドで活躍するミュージシャンの起用は初となる。

「鬼龍院翔」(左)と「すぅ」(右)

 「VoiSona」は、Windows/macOSに対応するフリーソフトで、Windows版の対応OSはWindows 10/11。現在、公式サイトからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「VoiSona」Windows版
【著作権者】
(株)テクノスピーチ
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0.1(22/09/01)