「AmpliTube TONEX CS」が無料公開 ～AIでアンプ・エフェクターの実機をデジタル化

「AmpliTube TONEX CS」

　伊IK Multimediaは9月29日（現地時間）、バーチャルアンプ・エフェクター「AmpliTube TONEX」を公開した。Windows/Macに対応しており、VST/AU/AAXプラグインおよびスタンドアロンで動作する。無料で使える「CS」から最高位の「MAX」まで4つのエディションが用意されており、現在同社のアプリ管理ツール「IK Product Manager」を介してダウンロード可能だ（要無料アカウント）。

　「AmpliTube TONEX」は、同社の新技術「AI Machine Modeling」を使ってアンプ、キャビネット、コンボ、エフェクター・ペダルをシミュレートするソフトウェア。「AI Machine Modeling」は、楽器の生音とアンプやエフェクターなどの実機から出力される音から、本物とほとんど区別のつかないレベルの精度でアンプやエフェクターなどをデジタル化できる技術で、デジタル化された機材は「Tone Model」と呼ばれる。

　「AmpliTube TONEX」は、実機から「Tone Model」を作成する「Modeler」と、「Tone Model」を検索、ブラウズ、再生、カスタマイズする「Player」の、2つのセクションで構成。「Player」のサウンドカスタマイズには、EQ、ノイズゲート、プリ／ポスト・コンプレッサー、デプス、プレゼンス・コントロール、リバーブに加え、キャビネットごとに複数のIR（Impulse Response、音響特性データ）を持つ同社の「Volumetric Impulse Response テクノロジー」を利用できる。

　また、「Tone Model」として取り込まれたアンプとキャビネットを分離することも可能なため、独自のアンプ、キャビネット、IRの組み合わせを作ることが可能。もちろん、「Modeler」を使わずに、デフォルトで搭載されている「Tone Model」を使用することも可能だ。

　エディションによる違いは以下の通り。

• TONEX CS：20種のTone Modelを備えた10種のアンプ、5種のペダルを収録（無料）
• TONEX SE：200種のTone Modelを備えた20種のアンプ、10種のペダルを収録（21,440円）
• TONEX：400種のTone Modelを備えた40種のアンプ、20種のペダルを収録（35,740円）
• TONEX MAX：1,000種のTone Modelを備えた100種のアンプ、50種のペダルを収録（57,190円）

　なお、現在は10月31日までの期間限定で発売記念イントロ価格として、「TONEX SE」が14,290円、「TONEX」が21,440円、「TONEX MAX」が35,740円で販売されている。