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AIが人間のように歌い上げる「CeVIO Pro (仮)」がベータ版に、正式名は「VoiSona」に決定

ボイスライブラリ「知声」(Chis-A)を同梱し、商用でも無料で利用可能

AIが人間のように歌い上げる「CeVIO Pro (仮)」がベータ版に、正式名は「VoiSona」に決定

 (株)テクノスピーチは6月2日、AI技術で人間の歌声をリアルに再現する音声創作ソフト「VoiSona」をベータ版として無償公開した。今年2月に「CeVIO Pro (仮)」としてアルファリリースしていた製品を改称したもの。「VoiSona」は「Voice」(音声)と「Persona」(人格、魅力)を結合した組み合わせた造語で、音声で多様なパーソナリティを表現可能にしたいというメッセージを込めたという。

 「VoiSona」は、最新のAI技術で人間の歌声をリアルに再現する音声創作ソフト。VSTiとして利用できるほか、対応DAWがなくても利用できるスタンドアロンアプリも同梱されている。対応OSは64bit版のWindows 10/11、macOS 10.12以降。アカウント登録すれば無料で利用できる。

 ベータ版の公開にあたっては、リクエストの多かった「Audio Units」プラグインへの対応やApple シリコン(M1)でのネイティブ動作がサポートされた。

 また、「VoiSona」には第一弾のボイスライブラリとして「知声」(Chis-A)が含まれる。このライブラリは中性的な声が魅力。「VoiSona」と「知声」を用いて出力した音声波形データは、個人・法人、商用・非商用を問わず、一部例外を除いて原則無料で、正式リリース後も有償化の予定はないようだ。マネタイズは有償サブスクリプションで提供される第二弾以降のボイスライブラリで行うようだ。

【VoiSona (旧CeVIO Pro) 公式デモソング】アルタミラ (1 chorus ver.) / ねじ式 feat. 知声

 なお、アルファ版として提供されていた「CeVIO Pro (仮)」は今後利用できなくなるとのこと。当面の間、データ引き継ぎのために提供が続けられるが、それも1カ月程度に限られるため、早めの「VoiSona」への移行を進めたい。