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ゆっくり解説動画のボイスはどうなっちゃう? 「SofTalk」が「AquesTalk」対応を中止

ライセンスで折り合いがつかなかったことが原因か

「SofTalk」が「AquesTalk」対応を中止

 「ゆっくりボイス」として知られるテキストの読み上げソフト「SofTalk」が7月23日、v1.93.60へとアップデートされた。「AquesTalk」への対応中止がアナウンスされており、大きな反響を呼んでいる。

 「SofTalk」は、漢字・英語交じりの文章をさまざまな声で読み上げることができるフリーソフト。さまざまな音声合成エンジンに対応しているのも特徴で、とくに「AquesTalk」は「YouTube」の「ゆっくり解説」系動画でもおなじみだ。

 「AquesTalk」への対応中止は、ライセンスで折り合いがつかなかったことが理由のようだ。公式サイトには以下の声明が掲載されており、「AquesTalk」に対応したままでは「SofTalk」を無償で提供し続けるのが難しい事情が察せられる。

SofTalkのようにAquesTalkを同梱している場合、利用者がAquesTalkの機能を使わずに、

OpenJTalkを商用利用する場合でも、AquesTalkのライセンス料を支払わなければなりません。

AQUEST社たってのお願いで7年ほど前に新ライセンスに移行しましたが、旧ライセンスに比べて

冷遇されている状況を思うと、趣味であるはずのプログラミングを苦痛に感じるようになりました。

SofTalkをご利用の皆様へのお知らせ - SofTalk【7/26更新】 - atwiki(アットウィキ)より引用

 なお、「AquesTalk」に対応した「SofTalk」(v1.93.58)は、まだVectorのライブラリページからダウンロードできるようだ。「SofTalk」公式サイトでの最新版は、24日に公開されたv1.93.61となっている。

Vectorのライブラリページからダウンロードできる「AquesTalk」対応バージョンの「SofTalk」

ソフトウェア情報

「SofTalk」
【著作権者】
cncc 氏
【対応OS】
Windows XP以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.93.61(22/07/24)