「Visual Studio Code 1.93」が公開 ～「プロファイル エディター」が正式版に

「Visual Studio Code」v1.93.0

　米Microsoftは9月6日（日本時間）、「Visual Studio Code」の2024年8月アップデート（v1.93.0）を正式公開した。本リリースにおける目玉は、プロファイルを切り替えや管理を一元的に行える「プロファイル エディター」の搭載だろう。

　「Visual Studio Code」はアプリの開発からドキュメントの作成まで、さまざまな用途に用いられている。それに応じてカスタマイズや拡張機能も当然異なるため、設定を複数作成して、切り替えられるようにしておけば便利だろう。それが「プロファイル」だ。

　本リリースで正式搭載された「プロファイル エディター」はv1.91.0からテストされていた機能で、プロファイルの作成、編集、切り替えといった作業が集約されている。プロファイルではUI設定からキーボードショートカット、スニペット、拡張機能まで、実に多くの項目を変更できるようになっているが、一般的な用途に用いるプロファイルであれば、テンプレートをベースに自分好みのカスタマイズを加えていくだけで済む。チームメンバーと開発環境を統一するため、プロファイルをエクスポートして共有することも可能だ。

本リリースで正式搭載された「プロファイル エディター」

　そのほかの主な変更点は、以下の通り。

• 「Django」ユニットテストのサポート
• 「vscode.dev」でJavaScript/TypeScriptのインテリセンスを実装
• ノートブックの差分ビューワー。変更のないセルは折りたたんで変更箇所を見やすく
• キーボード操作でテーブル列のサイズを変更
• ソースコントロールグラフを非表示、折りたたみ、移動
• AIコーディング支援「GitHub Copilot」の改善
• 最近のコーディングファイルをインラインチャットのコンテキストに使用するインラインチャットをはじめとした実験的機能

　「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。現在、本ソフトの公式サイトや「ストア」アプリ（Microsoft Store）から無償でダウンロード可能。すでに利用している場合は、アプリの自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。

　Web標準技術で構築されており、Webブラウザーでも動作する。強力なコーディング支援・デバッグ・統合ターミナル機能を提供するほか、言語サーバー（Language Server）対応の拡張機能を追加することで幅広いプログラミング言語に対応できるのが特徴だ。