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無料でトラック無制限・VST/AU/UADプラグイン対応の高機能DAW「LUNA」v2.0が公開

テープシミュレーターや高機能音源プロセッサー「Shape」も利用可能

「LUNA」v2.0

 米Universal Audioは10月22日(現地時間)、無料のDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)「LUNA」v2.0をリリースした。Windows/macOSに対応しており、Windows版はWindows 10以降で利用可能。

 ダウンロードは、同社製品の管理・インストール・認証ツール「UA Connect」を利用する必要がある。利用にはUniversal Audioとライセンス認証サービス「iLok」のアカウントが必要だが、どちらも無料で作成可能だ。

「UA Connect」

 「LUNA」は無料でありながら、トラック数無制限でVST/AU/UADプラグインに対応、テープシミュレーターも備えたDAW。DAW標準ファイル形式のAAFファイルをインポートできるのもうれしい。ウィンドウ左端に開閉できるFocus Browserで、トラックやプラグイン、プリセット、インサートなどが行えるのが特徴。

 また、最新の編集結果は自動保存されるほか、録音されたテイクや編集のバリエーションを管理するTrack Versions機能や、編集途中の状態をバージョン管理できるBookmarks機能、自動バックアップ機能も備えている。

 オーディオ機能としては、演奏に合わせてテンポを設定・変更できるSmart Tempo Toolsや、Polyphonic、Monophonic、Varispeed方式などに対応するオーディオのテンポ変更、トラックの楽器を自動で識別してトラックアイコンを付加する機能などを搭載。編集機能では、トラックをオーディオとしてミックダウンしてシステムリソースを節約するフリーズ機能や、Cueミックスを設定して演奏者向けのモニター出力へ送ることができる。

 さらに、ビンテージキーボードやドラム・パーカッション、ギター、ベース、オーケストラなどの音源を搭載した音源プロバイダー「Shape」や、MIDIアルペジエーター「ARP」も「UA Connect」で無料ダウンロード可能。特に「Shape」は最大4つの音源を重ねられるレイヤー機能やキーボード上に複数の音源を割り当てるスプリット機能、複数の音源パラメーターを1つのノブで操作できるコンテクスチュアル・コントロールなど多彩な機能を備えており、これだけである程度の楽曲作成が行えるだろう。

「Shape」

 最新のv2.0では、DAWとオーディオプラグインが、より深く、速く、柔軟に連携するための拡張フォーマットARA規格のプラグインに対応、オーディオインターフェイスVOLT 876との統合、楽器検出機能の強化が行われている。また、有償の上位版「LUNA Pro」では、AIを活用したものを含むより多くのUADプラグインが利用可能だ。

ソフトウェア情報

「LUNA」
【著作権者】
Universal Audio
【対応OS】
Windows/macOS(Windows版はWindows 10以降)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0(25/10/22)