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「PowerToys 0.102」が公開、マウス操作を便利にするツールが2つ追加
「マウス ボタン ロック」「CursorHide」が登場、「コマンド パレット」「ZoomIt」も強化
2026年10月22日 11:19
米Microsoftは10月21日(米国時間)、「Microsoft PowerToys」の最新版v0.102.2933.0をリリースした。「PowerToys 0.102」では、「マウス ユーティリティ」に2つの機能が新たに追加されたほか、「コマンド パレット」(Command Palette)や「ZoomIt」、「Keyboard Manager」などが強化されている。
マウスボタンを押しっぱなしにできる「マウス ボタン ロック」
「マウス ユーティリティ」に追加された新機能の一つ目は、「マウス ボタン ロック」(Mouse Button Lock)だ。このオプションを有効化した状態で、マウスボタンを一定時間押し続けてから離すと、Windowsはそのボタンが押されたままとして扱う。そのため、いずれかのボタンをクリックするまでドラッグや選択を続けられる。
対象にできるのは左・右・中央の各ボタンで、ロックするまでの長押し時間なども調整可能。ゲームや、ドラッグ・選択を多用するプロ向けアプリでの作業に便利なほか、マウスボタンを長く押し続けるのが難しいユーザーのアクセシビリティ向上にも役立つという。
なお、既定では無効だ。
入力中などにマウスポインターを隠す「CursorHide」
もう1つの新しいマウスユーティリティ「CursorHide」は、キーボード入力中や一定時間操作がないとき(またはその両方)にマウスポインターを隠す。マウスを動かせば、すぐに再表示される。
こちらも既定では無効だ。
「コマンド パレット」にクイック アクセス シェルフ
ランチャーツール「コマンド パレット」には、前バージョンで導入されたコンパクトモード向けに「クイック アクセス シェルフ」(quick-access shelf)が追加された。設定の[個人用設定]ページで「コマンド パレットの開き方」を[コンパクトな検索ボックス]にし、[クイック アクセス シェルフ]を有効にすると、パレットを折りたたんでいる間も、ピン留めしたコマンドが検索ボックスの下に表示される(既定は無効)。
[Alt]+[1]~[9]キーで起動、[Alt]+[Shift]+数字キーで実行せずに選択することが可能。ドラッグで並べ替えたり、最近使ったコマンドやアプリを並べて表示したりすることもできる。
そのほかにも、「コマンド パレット」では以下の改善が行われた。
- 設定の検索:オプションや拡張機能、コマンド、エイリアス、割り当て済みのショートカットをあいまい検索で探し、該当箇所へ直接移動できる
- キーボード操作に対応したドック:[Windows]+[Alt]+[J]キーでドックにフォーカスを移し、キーボードで項目間を移動できる
- [Copilot]キーへの対応:Windowsの設定でCopilotキーに割り当てるアプリとして「コマンド パレット」を選べる。もう一度キーを押すとパレットを閉じられる
- 複数の時計:それぞれ別のタイムゾーンや表示形式を設定した時計を、ドックに複数ピン留めできる
- 言語とリンク:「コマンド パレット」の表示言語を選べるようになったほか、ページを開いたり、コマンドを実行したり、特定の設定へ移動したりするリンクをコピーできる
「ZoomIt」はスクリーンショットに音声で説明を添えられるように
プレゼン補助ツール「ZoomIt」には、[ディクテーションで切り取る](Snip with dictation)コマンドが追加された。設定でこれを有効にし、スクリーンショットの範囲をドラッグしている間に[Space]キーを押して話すと、その内容がデバイス上で文字に起こされる。一度貼り付けるだけで、スクリーンショットと説明文の両方を貼り付けることが可能だ。
また、ズームの切り替えがなめらかになったほか、録画時の音声のペース配分も改善。マルチチャンネルや空間オーディオのデバイスで録画が無音になる問題も修正された。
コマンドラインツールが拡充
また、「PowerToys」の機能をターミナルから操作するためのコマンドラインツールが拡充されたのも、今回のアップデートの目玉と言える。
- Advanced Paste:UIを開かずに組み込み・カスタムのアクションを実行でき、ファイルや標準入出力、クリップボードを扱える
- Light Switch:状態の確認、テーマの設定や切り替え、スケジュールの管理が可能で、JSON形式で出力することもできる
- Settings:各ユーティリティの有効・無効を切り替え
- Peek:複数のファイル・フォルダーをプレビュー
「FancyZones」や「Image Resizer」、「File Locksmith」、「PowerDisplay」などのコマンドもパスが通り、どのフォルダーからでも実行できるようになっている。
そのほかの改善
- Keyboard Manager:キーを単独でタップしたときだけ別の動作を割り当てる「tap-alone」リマップに対応。ショートカットやマウスとの組み合わせでは、そのキー本来の動作を維持できる。エディターも改善
- Color Picker/Text Extractor:「WinUI 3」ベースに刷新。「Color Picker」はオーバーレイ、エディター、拡大鏡が新しくなった。既存のショートカットや設定は引き継がれる
- FancyZones:ウィンドウをドラッグしながらマウスホイールを回すと、レイアウトを切り替えられるように。選択中のレイアウト名を表示するインジケーターも用意(オプション)
- Peek:SQLiteファイルの読み取り専用プレビュー、フォルダー内のファイル・サブフォルダー数の表示、プレーンテキストでの代替表示、[Alt]+[←]/[→]キーによるファイル間の移動に対応
- Screen Ruler:モニターごとの拡大率を考慮した、デバイスに依存しないピクセル単位での計測に対応。エッジ検出も改善
- Environment Variables:元の順序を保ったままPATHの重複を削除する[Remove duplicates]アクションを追加
- Quick Accent:設定に検索可能な文字一覧を追加。言語セットごとに文字を確認し、直接コピーできる
- Grab and Move:特定のアプリを除外できるように
- Shortcut Guide:「Claude Desktop」「Ableton Live」のショートカットに対応
- Workspaces:管理者として実行するよう設定された、未検証のアプリを起動する前に確認を求めるように
- Awake:PCのロック中は、スリープ防止のセッションを終了せずにディスプレイをオフにできるように
- New+:「エクスプローラー」のメモリリークを修正、長いパスの扱いを改善
また、中国語・日本語・韓国語の環境で、起動時に一部のウィンドウがクラッシュすることがある問題も修正されている。
「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZones」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、『OSにも標準で備わっていればいいのに』と感じられる便利な機能が多く収録されている。
対応OSは「Windows 11」または「Windows 10 バージョン 2004」(20H1)以降で、64bit(x64/ARM64)のプロセッサーが必要。現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能で、「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新するとよいだろう。
ソフトウェア情報
- 「PowerToys」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.102.2933.0(26/10/21)




















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