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「OpenSSL 4.1」が公開、メディア配信などに適した暗号化プロトコル「DTLS 1.3」に対応
2027年11月23日までサポートされるレギュラーリリース
2026年11月5日 08:55
「OpenSSL」の開発チームは10月23日(協定世界時)、「OpenSSL 4.1」をリリースした。13カ月サポートされるレギュラーリリース(regular release)で、2027年11月23日までアップデートが提供される。
「OpenSSL」は、SSL/TLSプロトコルを実装したオープンソースライブラリ。今回のリリースでは、以下の新機能が追加された。
- 「DTLS 1.3」(RFC 9147)のサポート。UDPなどのデータグラム通信を保護するプロトコル。アプリケーションデータの到達や順序を保証せず、メディア配信など低遅延が重視される用途に適する
- 「RFC 8701」で定められた「GREASE」(Generate Random Extensions And Sustain Extensibility)をサポート。予約済みの値をTLSの通信開始メッセージに挿入し、未知の値を受け入れない実装が将来の拡張を妨げることを防ぐ
- SSLリスナーAPIで「DTLS」をサポート
- 「IKEV2 KDF」のサポート
- 「Elbrus2000」(e2k)アーキテクチャーの初期サポート
また、以下のような重要な変更、互換性に影響する変更も含まれている。
- 「MSVC 2013」向けのビルドターゲット「VC-WIN32-MSVC2013」「VC-WIN64A-MSVC2013」を追加。「MSVC 2013」で不足している「C99」標準のサポートを補う内部関数を提供
- ppc64le環境で「ML-DSA」「ML-KEM」のNTT演算を、x86_64環境で「ML-DSA」の演算を最適化。x86_64環境では、AVX-512による「ML-DSA」向け「SHAKE」演算の最適化や、AVX-512およびVAESによる「AES-CBC」復号の最適化も
- 「tsget」ユーティリティが、開発の止まった「WWW::Curl::Easy」に代わり「Net::Curl::Easy」を使うように。「tsget」を利用している場合は、アップグレード前に「Net::Curl::Easy」をインストールする必要がある
- Itanium版Windows(VC-WIN64I)およびWindows CE(VC-CE)向けのターゲットを削除
- Configureの「no-ecdsa」「no-ecdh」オプションを削除。実際には実装を無効化していなかったため。楕円曲線のサポートを無効化するには「no-ec」を利用する
なお、「OpenSSL 4.1.0」には「DTLS」関連の既知の問題が4件ある。たとえば、「DTLS 1.3」でKeyUpdateを受信すると、ACK待ちのハンドシェイク後のレコード(NewSessionTicketなど)が再送バッファーから破棄され、最初の送信が失われても再送されなくなるという。この問題は今後のリリースで修正される見込み。
次回のリリースは、2027年4月の「OpenSSL 4.2」。このバージョンは長期サポート版となる予定だ。













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