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強制横スクロールRPG「片道勇者」の電子ファンブック「片道勇者 開発記」が発売

開発秘話や設定資料、サイドストーリーを収録。490ページの大ボリューム

「片道勇者プラス」
「片道勇者 開発記」

 RPG制作ツール「WOLF RPGエディター」やRPG「片道勇者」などの作者として知られるSmokingWOLF氏は28日、ゲーム型電子ファンブック「片道勇者 開発記」のダウンロード販売を開始した。Windows Vista/7/8/10に対応しており、価格は500円(税込み)。一部のコンテンツを閲覧できる体験版も公開されている。

 「片道勇者」は、2012年にフリーソフトとして公開されたRPG。ローグライクRPGのルールをベースに、トップビューの画面が右方向へ強制スクロールし、左から徐々に世界が闇へ飲まれ崩壊していくという独特の設定により、タイムリミットが迫る中での取捨選択や進行ルートの選定といった状況判断が楽しめる作品となっている。2014年には要素追加やプレイアビリティの向上などが施された有償版「片道勇者プラス」がリリースされた。

 「片道勇者 開発記」は、この「片道勇者」「片道勇者プラス」の開発記録や設定資料、サイドストーリーなどを収録した電子書籍。「WOLF RPGエディター」製のアプリケーションとなっており、BGMも再生される。総ページ数は490ページ、文字数は約24万文字。

 開発記録では「片道勇者」の企画から完成まで、プラス版開発や海外展開の経緯、コンシューマー移植版「不思議のクロニクル 振リ返リマセン勝ツマデハ」誕生秘話といった内容を収録。設定資料では仲間となるキャラクターの裏話や没ネタ、すべてのアイテムや敵、スキル等への一言コメントなどが収録されている。また、サイドストーリーでは仲間の一人“フリーダ王女”にまつわる物語を読むことができる。

オリジナル版の企画から海外展開、コンシューマー移植までの経緯が詳細に綴られている
設定資料編にはプレイヤーからの質問に答えるコーナーも。描き下ろしイラストも収録

 なお余談となるが、本作の解像度は1,280×720でアスペクト比は16:9。現行版の「WOLF RPGエディター」では対応していないアスペクト比で、次期バージョンでの対応が予告済み。本作はその先行利用と思われる。すでに内部では実利用レベルまでワイド対応が進んでいることが伺えるという点でも興味深い作品だ。

ソフトウェア情報

「片道勇者 開発記」
【著作権者】
SilverSecond
【対応OS】
Windows Vista/7/8/10
【ソフト種別】
ダウンロード販売 500円(税込み)
【バージョン】
1.01(16/04/28)

(中村 友次郎)