REVIEW(10/09/29)
昔懐かしい“データレコーダ”の音を再現するソフト2種
「MSX CSAVE エミュレータ」「データレコーダの憂鬱」であの“ピピーガーガー”を
「MSX CSAVE エミュレータ」と「データレコーダの憂鬱」は、MSXなどで使われていた“データレコーダ”の音をWindows上で再現できるソフト。「MSX CSAVE エミュレータ」はWindows 98/NT 4.0以降、「データレコーダの憂鬱」はWindows XP/Vistaに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7での動作も確認した。いずれのソフトもベクターのライブラリページからダウンロードできる。
“データレコーダ”とは、データを音楽用のカセットテープなどに記録する装置で、ハードディスクはおろかフロッピードライブも高価だった1980年頃にMSXやPC-8000シリーズなどのパソコンで利用されていた。データの記録や読み込み時に鳴る“ピピーガーガー”という音にノスタルジーを感じる人も多いだろう。
「MSX CSAVE エミュレータ」は、指定したファイルを“データレコーダ”へ記録する際の音を再現できるコマンドライン型ソフト。コマンドラインでファイル名のフルパスを指定するとPCのオーディオインターフェイスから懐かしの“ピピーガーガー”音が鳴る。配布ファイルにはサンプルのバッチファイルも同梱されているので、ファイル名の部分を編集すれば簡単に試すことが可能。
「データレコーダの憂鬱」は、Windows標準の「メモ帳」「ペイント」を起動する際に“データレコーダ”から読み込んだように音を鳴らす常駐型ソフト。本ソフトを起動して「メモ帳」または「ペイント」を起動すると、懐かしの“ピピーガーガー”音が鳴ってから「メモ帳」や「ペイント」が開く。
作者によると「メモ帳」を起動した際はNECのPC-8001mkII、「ペイント」を起動した際はシャープのX1で“データレコーダ”を使用した音を利用しているとのこと。なお、本ソフトの使用中は“ピピーガーガー”音が鳴り終わるまで「メモ帳」「ペイント」を利用できないので注意。
「MSX CSAVE エミュレータ」
- 【著作権者】
- DEKO 氏
- 【対応OS】
- Windows 98/NT 4.0以降(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.00
「データレコーダの憂鬱」
- 【著作権者】
- ogunity 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.0