【第401回】
自機とステージが“進化”するシューティングゲーム「GENETOS」
縦スクロールシューティングゲームの歴史を追体験せよ!
(10/01/15)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、“進化する”シューティングゲーム「GENETOS」を紹介しよう。
インベーダーから弾幕ゲーまで、ステージと自機が進化していくシューティング
「GENETOS」は、シューティングゲームの元祖とも言える“スペースインベーダー”からギミックを満載した今風のゲームまで、シューティングゲームの進化をテーマとした作品。基本的には2D縦スクロール型のシューティングゲームだが、1ステージごとにゲームシステムが進化し、自機の能力も進化によりレベルアップしていくのが最大の特長だ。
たとえば、1面では自機が左右移動と2連射までのショットの発射しかできず、ステージも敵が“スペースインベーダー”のように並んで階段状に画面下へ接近してくるというクラシカルな内容だ。ただし敵を撃破すると緑色のパワーアップアイテムが出現し、これを取って画面下のITEMゲージを1,000まで溜めると自機がレベルアップ。8方向への移動と5連射のツインショットが撃てるようになる。2面は編隊を組んで飛んでくる敵を撃ち落としつつ、また自機がレベルアップするとボムを撃てるように……といった形でステージ構成と自機が進化していく仕組みだ。
また、ステージが進むにつれてグラフィックもドット絵風から立体的なものへと進化していく。地上側から自機に向かって上昇してくる敵や3Dグラフィックで描かれた敵などが登場するようになり、コンピューターグラフィックスが発達してきた歩みを体験できるのも本作の楽しみの1つだ。
ステージの進行はITEMゲージを800まで溜めるか、画面左上に表示される残り時間がゼロになる、もしくは同じく左上に表示されるノルマ数だけ敵を撃破するとボスが出現するようになっている。基本的な流れとしてはITEMゲージを800溜めてボス戦に突入し、ボスと戦いつつゲージを1,000まで溜めて自機をレベルアップ、ボスを撃破して次のステージへ……という形だが、意図的に自機をレベルアップさせずにボスを撃破することも可能だ。
プレイスタイルによって進化が分岐するなどやり込み要素も充実
自機の性能はレベル1から5までアップする。基本的なレベルアップの場合、武装はレベル2でツインショット連射、レベル3でワイドショット自動連射&ボム、レベル4で拡散ショット&ボム&サブウエポンのロックオンレーザーというように進化する。最後のレベル5では、ショットとロックオンレーザーがさらに高性能化し、オプションが左右に2基、そして自機の近くを通過した敵弾を反射する“リフレクション”が装備される。
さらに、レベルアップするごとに自機の当たり判定が小さくなる上、レベル3以上ではショットを撃たずにいると画面上のパワーアップアイテムを引き寄せるという能力も追加される。また、レベル4以上では低速移動や、画面を横スクロールさせて1画面に収まらない範囲の移動が可能。まさにシューティングゲームの進化を追体験するかのような、超絶的なパワーアップと言えるだろう。
しかも、レベルアップには特殊条件による分岐があり、条件を満たすことでショット、ボム、サブウェポンが特殊武装に変化する。条件は特定ステージで隠しアイテムを取る、自機が画面上側にいる時間が長い、ボムの残数ゼロでレベルアップするなどさまざま。特殊武装は巨大な2本の剣を出す“BRADE”やボムの効果範囲が十字型になる“CROSS”など個性的なものが揃っており、この組み合わせで戦い方も変わるので、繰り返しプレイを楽しむことができる。
特殊武装は12種類あり、一度分岐して利用した特殊武装は、タイトル画面の“History”から条件と効果を確認可能だ。このとき利用した武装の右隣にある武装は利用したことがなくても分岐条件だけは確認できるので、未知の武装を利用するためにやり込むのもいいだろう。
攻略のポイントは武装を使いこなすことだが、とくにボムの使い方が重要となる。本作ではボムが1分で1発追加される上、ステージクリア時に加算されるボーナスの集計対象にボムの残数が含まれないので、ボムは遠慮なく使っていい。
しかもボムは無敵時間が長めなので、使い勝手は抜群だ。おまけにボムで連続して複数の敵を撃破した場合は“コンボボーナス”がカウントされ、スコア稼ぎの要にもなっている。コンボボーナスはサブウエポンで敵を撃破した場合もカウントされるので、ボム→サブウエポン→ボム→サブウエポンとつなぐことでコンボを伸ばしていくことが可能。さらにボムは連射が可能で、ボスに一瞬で大ダメージを与えることもできる。特殊武装のボムだと多少性能が変わる場合もあるが、基本的には多用推奨だ。
ゲームの難易度は5段階あり、標準難易度の“Standard user”以下は誰でもクリアできる程度の難しさに抑えられている。もちろん高難易度に設定すれば、シューティングゲームが得意なプレイヤーでも満足できるような猛攻撃を味わうことも可能だ。プレイ内容を記録・再生するリプレイ機能もあり、プレイやスコア稼ぎのパターンを研究するのもいい。ゲーム歴が長い人は偉大なる縦スクロールシューティングゲームの歴史に想いを馳せつつ、過去のゲームを知らない人はかつての時代を想像しつつプレイしてみてほしい。
- 【著作権者】
- 小山 達矢 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.00(09/12/24)
- 【ファイルサイズ】
- 26.9MB