編集後記
2015年7月31日
長谷川 正太郎
本日、娘が初めての糊付けに成功しました。ファーストコンタクトは糊の壺に『ズブッ』とばかりに指を突っ込んだものの、以降は適量をすくい取り上手に折り紙へ塗り、ペタペタ貼っていました。やっと分別が付いてきたようです。
橋本 崇史
ここのところ体調不良に悩んでいたのですが、ふと思い立って、薬の使用を中断してみたところ、あっさり状態が改善しました。薬ってよく効くのですね。
市川 祐吉
皆様速攻でWindows 10へのアップグレードを済まされたことかと思いますが、自分のVistaマシンはアップグレードの対象外ですので、歯軋りしながら互換性を無視した行為に及ぼうと思います。ついでに7マシンで予約のアイコンが出てこないな……とじっと待っていたらメーカーの動作保証外端末でした、のでこれも互換性を無視した行為に及……両方失敗したらさすがにへこたれます。
中村 友次郎
窓の杜も協賛しているニコニコ自作ゲームフェス5ですが、今回は運営のサイト上で敢闘賞や協賛賞から順次公表していく方式になったようです。先日、窓の杜賞として選定させていただいた5作品と、その寸評が公表されました。
この機会にちょっと裏話的なものを。窓の杜賞の賞品としては受賞者様が希望するインプレスグループの書籍1冊を進呈していますが、今回受賞者様5名のうち3名様が、『UIデザインの心理学―わかりやすさ・使いやすさの法則』を指定されました。とくに最新刊というわけでもないので偏りぶりに少し驚きましたが、一方で窓の杜賞の選定では選考基準に明記しているように、一貫してUI・ユーザビリティを重視してきたので妙に腑に落ちたというか、ブレずにやってこれた証のようにも感じられて嬉しくもあったり。(もちろん、他の2名の作者様の希望書籍もそれぞれなるほどと納得のいくものでした。)
それともう1点、今回の選定では、もぐらゲームスのporoLogue氏に選定協力をいただきました。窓の杜では時間が許す限り、ほぼ全参加作品(アナログゲームは守備範囲外なので除く)を実際にプレイして評価していますが、時間のかかるSRPGはどうしても手薄になってしまいます(RPGは私がライフワークとしてプレイするので何十時間でも大丈夫なのですが)。そこで、「ヴァーレントゥーガ」特集を執筆いただいたporoLogue氏にご協力いただき、そのお陰で「グレイメルカ」をしっかりクリアまでプレイした上で授賞作品の1つとさせていただくことができました。寸評もグレイメルカはporoLogue氏に執筆いただいています(他はわたくし)。
poroLogue氏には今後も“窓の杜のSRPGご意見番”として記事執筆などもお願いしていく予定です。poroLogue先生のご活躍にぜひご期待ください!
……なんか話が逸れました。ええと、第5回という節目でもありますので、ここいらでちょっと自分なりにニコニコ自作ゲームフェス自体の雑感みたいな話を。
ニコニコ自作ゲームフェスは、運営による定義では「お祭り」であり、言うても賞があるんだから実質「コンテスト」でしょという見方も当然ありますが……個人的には「マッチングの場」かなと思っています。というか、協賛団体が増えてきて自然とそうなっていったという感じかな。いや、それを見越して増やしていった節も見受けられるのでやっぱり狙い通りなのかな……。さておき、運営の定義では『「ゲームを作るひと」「遊ぶひと」「二次創作をするひと」をつなぎ』とありますが、これに「ゲームで何かしたい・ゲームをどうにかしたい団体」が加わるイメージです。
協賛団体を見ていると、出版社や(ゲーム的な意味での)パブリッシャーなどが名を連ねており、具体的に賞の内容としてノベライズやその企業からのゲームリリースを挙げている所もあります。また、ツールベンダーと、そのツールを使っている人が繋がれるのも、長い目で見て何かしらのコラボレーションが期待できると思います。こうした企業等と作品が出逢う場、それも1団体でなく、それぞれ思惑の違う複数の団体が同一ジャンルでも入り交じっているのが面白いところだと感じています。
この思惑が違うというのがポイントで、最近ではとくに営利目的での実況とか、書籍化とかが目立つ感じではありますが、決してそれがすべてではない、と思っています。実際窓の杜なんて、選考基準に毎回「二次創作などの周辺要素は考慮せず」と運営側の定義に真っ向から挑戦するようなことを明記しちゃってますけど、これについて運営から文句を言われたことは一度もありません(笑)。意外と?懐の深いイベントなんです。ゲームを出展する作者さん側も、賞狙い、告知のため、何となく面白そうだから……等々、思惑はバラバラでしょうし、それでいい(それがいい)んだと思います。
そもそも窓の杜はコンシューマ化とか書籍化とか映画化とかのツテがあるわけではないので(汗)、マッチングといっても結局「窓の杜の読者様が楽しめそうなゲームを、窓の杜の読者様に届ける」くらいしかできないのですが、お陰様で「しっかりゲームをプレイして評価している」というメタ評価もそこそこ頂いているようですので、二次展開のしやすさ等とは全く関係なくピックアップしていく担当として機能していければと考えています。賞についてはどうしても枠の都合上絞り込まざるを得ませんが、それとは別にピックアップ特集記事、こちらは窓の杜的に紹介したいものがあれば何本でも紹介していきますので、今後も併せてお楽しみいただければ幸いです。
ちなみにマッチングには作者様同士のマッチングという側面もあり、実際同じ選考基準で授賞させていただいた作者様同士でコラボレーション企画なども生まれているのですが、流石に長くなってきたしこの話はまたいずれ。