ニュース

Microsoft、「Visual Studio for Mac」の一般提供を開始

「Visual Studio」がMacでも。フロントエンドとバックエンド、モバイルを同時に開発

「Visual Studio for Mac」v7.0
フロントエンドとバックエンド、モバイルを同時に開発

 米Microsoft Corporationは10日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio」のMac版「Visual Studio 2017 for Mac」の一般提供を開始した。現在、公式サイト“visualstudio.com”からダウンロードできる。個人や学生、利用条件に適う中小企業などは「Visual Studio Community for Mac」を無償で利用可能。「Visual Studio Community for Mac」の正確な利用条件に関しては公式サイトの情報を参照してほしい。

 「Visual Studio for Mac」は、Macをネイティブサポートした「Visual Studio」。「Xamarin Studio」がベースとなっており、“Xamarin”を利用したAndoroid、iOS、macOS向けのネイティブアプリを開発可能。また、「ASP.NET Core」を利用したWebアプリケーションの開発もサポートしており、開発環境から直接クラウドへ発行することができる。つまり、「Visual Studio for Mac」さえあればフロントエンドとバックエンド、そしてモバイルクライアントを同時に開発することが可能だ。また、「Visual Studio Tools for Unity(VSTU)」があらかじめ組み込まれており、「Unity」を利用したゲームの開発も行える。

 もちろん、本家「Visual Studio」で人気のコード補完機能“IntelliSense”もサポート。リファクタリングには“Roslyn”コンパイラープラットフォームが、ビルドエンジンには「MSBuild」が利用されており、プログラミング言語は“C#”と“F#”が選択できる。

 そのほかにも、「Visual Studio for Mac」は“GitHub”や“Visual Studio Team Services”などがホストしている「Git」リポジトリを管理可能。WindowsとMacの間でプロジェクトをシームレスに共有できる。将来バージョンでは、「Docker」や“Azure Functions”、IoTデバイスをターゲットとした開発もサポートされる予定。安定版には含まれていないものの、すでに“Alpha”チャンネルで実際に試すことが可能だ。

お詫びと訂正:記事初出時、「Visual Studio for Mac」がフリーソフトであるとの記述がございましたが、不正確な表現でした。お詫びして訂正いたします。