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Microsoft、「Visual Studio 2019 for Mac」を正式リリース
新しいC#/XAMLエディターをプレビュー搭載、複数インスタンスもサポート
2019年4月3日 10:30
米Microsoftは4月2日（現地時間）、「Visual Studio 2019 for Mac」の一般リリースを発表した。統合開発環境（IDE）の全般的な改善に加え、「Xamarin」を利用したモバイルアプリ開発、「Unity」によるゲーム開発、「.NET Core」を使ったWebアプリ・サービスの開発のそれぞれで多くの改善が導入されている。とくに「Xamarin」では同社のテストで差分ビルドにかかる時間が約30％短縮され、デプロイが2倍以上速く行えるようになった。
また、ユーザーインターフェイス関連では新しいスタート画面が導入された。新規プロジェクトの作成や、以前に利用していたプロジェクトへのアクセスが容易になる。macOSのドックからIDEの新しいインスタンスを起動する機能もサポートされ、複数のソリューションを同時に開き、往復しながら開発できるようになった。
そのほかにも、将来のアップデートを見据えた改善も行われている。たとえば、コードエディターはWindows版「Visual Studio」とコアを共有する新しいものへ置き換えられた。これにより、スムーズな編集とナビゲーションが可能になるだけでなく、“IntelliSense”によるコード補完やリファクタリング機能も強化される。双方向テキスト（左横書き・右横書きの混在）、マルチキャレット、単語の折り返しといった機能もサポートされるという。
新しいコードエディターは今のところ既定で無効となっており、利用するには［ユーザー設定］画面の［テキストエディター］－［全般］セクションでオプションを有効化する必要がある。まだC#とXAMLにしか対応していないが、将来バージョンではほかの言語もサポートされる予定だ。
「Visual Studio 2019 for Mac」は「macOS Sierra 10.12」以降に対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。有償の“Enterprise”や“Professional”に加え、無償で利用できる“Community”エディションもラインナップされている。