ニュース

「pixiv Sketch」、機械学習による自動着色サービス「PaintsChainer」を統合

イラストの顔や服装、風景などを認識・着色。ヒントを与えてコントロールすることも

お絵描きコミュニケーションプラットフォーム「pixiv Sketch(ピクシブスケッチ)」と線画自動着色サービス「PaintsChainer(ペインツチェイナー)」が連携

 イラスト専門SNS“pixiv”を運営するピクシブ(株)と、深層学習技術ベンチャーの(株)Preferred Networks(以下、PFN)は24日、お絵描きコミュニケーションプラットフォーム「pixiv Sketch(ピクシブスケッチ)」に線画自動着色サービス「PaintsChainer(ペインツチェイナー)」の機能を追加、同日より提供することを明らかにした。

 「PaintsChainer」は、PFNが開発・提供する深層学習フレームワーク「Chainer」を利用したWebサービス。線画と着色されたイラストを学習させることで、与えられた新しい線画にどのような色を塗るべきかを自動で判断し、ほぼ自動で自然な着色を行う。

 着色はイラスト制作のなかでも重要で手間のかかるステップだが、「PaintsChainer」と連携した「pixiv Sketch」ならば、[自動着色]をクリックするだけで顔や服装、風景などを認識し、それらを適切に着色することが可能。ヒントとなる色を指定して着色する機能も備えており、自動着色処理をある程度、自分でコントロールすることもできる。

 「pixiv Sketch」は、PCやスマートフォンで描いたイラストを投稿し、タイムラインで共有できるコミュニケーションプラットフォーム。Windows/iOS/Android向けのクライアントアプリが提供されているが、今回追加された自動着色機能は現在のところWebでのみ利用できる。

ヒントとなる色を指定して着色する“カラーヒント”機能も備えている