やじうまの杜

機械学習で線画を自動着色してくれるWebサービス“PaintsChainer”がスゴいと話題に

セットアップが簡単なローカルツールの登場にも期待

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線画を着色してくれるWebサービス“PaintsChainer”

 線画を着色してくれるWebサービス“PaintsChainer”が、“Twitter”などで話題を呼んでいます。深層学習(ディープラーニング)のフレームワーク「Chainer」を利用しており、機械学習でほぼ自動着色してくれる驚きのサービスです。

 試しに編集部でもやってみました。まず、素材ファイルをサービスに読み込ませます。素材ファイルはJPEG形式または非透過のPNG形式でなければなりません。読み込ませたら画面右上の[colorize]ボタンが濃い青色になるまで待ちます。

 [colorize]ボタンが濃い青色になったら、さっそく押してみましょう。――ちゃんと着色されました! 色を指定したわけでもないのに、それっぽい色で塗られているのが不思議ですね。濃淡で立体感が表現されているのもすごいと思います。

まず、素材ファイルをサービスに読み込ませます。画面右上の[colorize]ボタンが濃い青色になるまで待ちましょう
[colorize]ボタンが濃い青色になったら押してみましょう。ちゃんと着色されました!
着色前(『年賀状DVD-ROMイラスト10500 2017年版』の素材を利用)
着色後

 また、自分で色を指定することもできます。ツールバーにある描き込みツールを利用して素材に色を足してあげると、それをヒントに着色が行われます。ヒントの描き込みは、しっかり面を塗る必要はなく、ちょちょいと適当に線を引くだけでOKです。最初はうまくいかないかもしれませんが、うまく活用できれば自分のイメージにより近い着色も可能でしょう。

 Twitterでも着色例がたくさんあげられています。ものによってはノーヒントでもかなりいい感じに着色してくれるみたいですね。

 なお、時間帯によっては混雑してサービスが正常に稼働しない場合があります。その場合は、時間を置いて再度挑戦してみるとよいでしょう。個人的には、二次元画像をキレいに拡大できるWebサービス“waifu2x”を手軽に使えるようにした「waifu2x-caffe」のような、セットアップが簡単なローカルツールの登場にも期待してしまいます。