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Twitter、ツイートの文字数制限を倍の280文字へ緩和するテストを実施 ~日中韓以外で

文字数制限がフラストレーションとなり投稿を抑制している可能性を調査

同社のリリース

 米Twitter Inc.は27日(日本時間)、ツイートの文字数制限を緩和するテストを本日より開始する。日本語、中国語、韓国語以外の言語で、ツイートに含めることのできる文字数が140文字から280文字へ倍増されるという。

 “140文字”というツイートの文字数制限はSMSで送信できるメッセージの文字数制限(半角英数字160文字、ユーザー名のための約20文字を引いて140文字)に由来し、長らく“Twitter”のアイデンティティとなっていた。140文字という一見短すぎる文字数制限はシンプルな表現、気軽で頻繁な投稿、リアルタイム性といった“Twitter”の特色を生み出す大きな要因となっている。

 その一方で、それぞれの言語には情報の“密度”に違いがあり、言語によってはそれが表現の足かせになっていることもかねてより指摘されてきた。たとえば、日本語や中国語など表意文字を用いる言語に比べ、英語をはじめとする表音文字を利用した言語では同じ140文字でも盛り込める情報の量が少なくなってしまう。

 実際、同社の調査によっても140文字に詰め込むことのできる情報の“密度”が薄い言語ほど、ツイートの回数が少ないことが明らかになっているという。

ツイートの数と文字数の関係(同社リリースより引用)

 たとえば、日本語のツイートで文字数制限の140文字に達しているツイートはわずか0.4%に過ぎない。一方で、英語では全体の9%ものツイートが文字数制限を使い切っているという。また、日本語のツイートは15文字程度のものが多いのに対し、英語でもっとも数の多いツイートは34文字となっている。つまり、英語より日本語の方が“密度”が高いと言えるだろう。その両者を比較すると日本語のツイートの方が頻度が高く、英語では文字数制限がフラストレーションとなり、ツイートを抑制している現状が覗える。

 そこで同社は、英語のような“密度”の薄い言語で文字数制限の緩和がどのような影響を与えるのかを調査するために、ユーザーの5%を対象にしたテストを実施することにしたという。テスト期間は4週間から6週間程度が予定されている。