NEWS(10/07/07 14:39)
Mozilla、UIを刷新した「Firefox」の次期バージョンv4.0のベータ版を公開
レンダリングエンジンに“Gecko 2.0”を採用、現時点ではWindows用英語版のみ
Mozillaは6日、Webブラウザー「Firefox」の次期バージョンv4.0のBeta 1を公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからWindows用の英語版のみをダウンロードできる。
v4.0は、レンダリングエンジンに“Gecko 2.0”を採用したほか、ユーザーインターフェイスが一新された。たとえば、Windows 7/Vista環境ではメインメニューがタイトルバーに埋め込まれ、Webページの表示画面をより大きく取れるようになった。
また、「Opera」や「Google Chrome」のようにタブがツールバーの上に配置されるようになった。なお、タブの位置は従来のようにツールバーの下に配置することも可能。使い慣れたユーザーインターフェイスを利用したい場合は、メインメニューの[Custumize]-[Tabs on Top]項目のチェックを外そう。
そのほか、アドオンの管理画面も刷新されており、従来のダイアログボックスによる表示から、タブページとして表示する方式へと変更された。従来よりも画面を広く活用できるほか、並び替えや検索機能が追加されており、従来よりも使いやすくなっている。
機能面ではHTML5のビデオ機能への対応を強化し、今後Webでの標準的な動画フォーマットになることが期待されている“WebM”形式の動画再生に対応。GPUのハードウェアアクセラレーションを活用した再生が可能で、HD品質の動画もスムーズに再生される。
さらに、引き続きプライバシー保護の機能も改善されている。たとえば、CSSの“:visited”要素による閲覧履歴の漏えいを防ぐ機能などが盛り込まれており、より安全にWebを利用できる。
なお、本ベータ版はテスト目的で公開されており、開発者やテスター以外の利用は推奨されていないので注意。本ベータ版には、製品改善のためにユーザーの利用実態を調査するアドオン「Test Pilot」が同梱されているほか、ツールバー右端に[Feedback]ボタンが追加され、不具合や改善が必要な点を報告可能になっている。積極的に利用して、品質向上に協力しよう。
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.0b1(10/07/06)