“AIRNovel”の開発環境「ANBooks」v2.2が公開、ビルド環境の構築がほぼ自動に

「ANBooks」v2.2

AIRNovelサンプルゲーム「空を飛べたら」

　Adobe AIRをベースとしたノベルゲームエンジン“AIRNovel”の開発環境「ANBooks」の最新版v2.2が、3日に公開された。Windows/Macに対応するフリーソフトで、現在本ソフトのプロジェクト公式サイトからダウンロードできる。本バージョンでの主な変更点は、Windows版において環境構築がほぼ自動化されたこと。

　AIRNovelは、スクリプトの記述でノベルゲームを制作できる無償のゲームエンジン。Adobe AIRをベースとしているため、Adobe AIRが動作するWindows/Mac/iOS/Androidに対応するマルチプラットフォームのノベルゲームを制作できるのが特徴だ。

　AIRNovelで制作したゲームを公開用のファイルへとビルド（構築）するには、専用の開発環境「ANBooks」を利用する。従来この「ANBooks」によるビルドを行うためには、いくつかのSDKのインストールや環境変数の設定などが必要で、PCに詳しくない人にはハードルが高い作業だった。

　本バージョンではWindows版において、これらの作業のうち「Java Development Kit（JDK）」のインストール以外を自動化。初めてビルドを行うときに表示されるダイアログに従って、デスクトップ上に作成された環境構築用のショートカットを実行するだけで、ほとんどの作業を自動で行ってくれる。とくに、失敗するとWindowsの動作にも影響を与えかねない環境変数の設定が不要になるのはうれしいところだ。

初めてビルドを実行したときは案内が表示され、これに従うだけで簡単にビルド環境を構築できる。JDK以外はダウンロードとインストールも自動で行ってくれる