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Google、“Chrome ウェブストア”以外のChrome拡張機能をブロックする方針を明らかに

悪質なサードパーティ製アプリにより意図せず拡張機能がインストールされるのを防止

“Chromium Blog”

 米Google Inc.は7日(現地時間)、「Google Chrome」へインストールできる拡張機能を“Chrome ウェブストア”でホストされているものに限定する方針を明らかにした。この施策は、来年1月からWindows向け「Google Chrome」のベータ版および安定版で実施される予定。

 「Google Chrome」では拡張機能をインストールする際、原則としてユーザーの許可を求める仕組みになっている。サードパーティー製ソフトによって拡張機能がインストールされた場合は自動で無効化され、有効化するかどうかユーザーに確認が行われる(「Google Chrome 25」の記事を参照)。

 しかし、ブラウザーの設定を勝手に書き換えてこのような機能を迂回し、ユーザーの許可なく新規タブページを書き換えたりするといったケースが後を絶たない。また、こうした悪質な拡張機能は“Chrome ウェブストア”で管理されていないため、Google側でブロックなどの処置をとるのも難しいのが現状だった。

 もし開発者が“Chrome ウェブストア”ではなく、自身のサイトで拡張機能を配布したい場合は、“インラインインストール”の仕組みを利用することが可能。“Chrome ウェブストア”でホストされた拡張機能を、ユーザーが“Chrome ウェブストア”を訪れることなくインストールできるようになる。“Chrome ウェブストア”ではリストに拡張機能を掲載しないようにすることもできるため、これと組み合わせれば自身のサイトからのみ拡張機能をインストールするように誘導することも可能だ。

 なお、デベロッパーモードやエンタープライズポリシーによるローカルインストールはこれまで通りサポートされる。また、Chromeアプリはこの施策の対象外となっている。

(柳 英俊)