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“Chrome ウェブストア”外で配布のChrome拡張機能が5月1日よりインストール不能に
セキュリティ強化への取り組みの一環。Windows向け安定版・ベータ版のみが対象
(2014/3/12 11:25)
米Google Inc.は10日(日本時間)、公式ブログ“Google Japan Developer Relations Blog”で、5月1日より「Google Chrome」拡張機能のインストールを“Chrome ウェブストア”からのみに制限することを明らかにした。この施策はセキュリティ強化への取り組みの一環で、Windows向け「Google Chrome」の安定版およびベータ版のみが対象となる。なお、すでに“Chrome ウェブストア”以外からインストールされた拡張機能は、5月1日をもって自動的に無効化される。
拡張機能は「Google Chrome」の使い勝手を高める上でもはや欠かすことのできない存在だ。しかしその一方で、ユーザーの許可なく外部から拡張機能がインストールされ、新規タブページを勝手に書き換えたりするといった悪質なケースが後を絶たない。こうした望ましくない振る舞いをする拡張機能は“Chrome ウェブストア”でホストされてないことが多く、Google側で公開停止などの対抗処置をとるのが難しいのが現状だった。
もし開発者が“Chrome ウェブストア”ではなく、これまで通り自分のサイトで拡張機能を配布したいと望む場合は、“インラインインストール(Inline Installation)”の仕組みを利用することが可能。さらに、拡張機能の公開設定オプションを変更すれば“Chrome ウェブストア”へ掲出せず、自分のサイトからのみインストールするようにユーザーを誘導することもできる。
また、Windows向けのDev/Canary版、Mac OS X版、Linux版、Chrome OS版は今回の施策の対象外で、引き続き“Chrome ウェブストア”以外で拡張機能をホスティングすることが可能。また、エンタープライズポリシーおよびデベロッパーモードについても同様に施策の対象外となるという。