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カスペルスキー、より多角的にユーザーを保護する「カスペルスキー 2015」を公開

急増する身代金要求型ウイルスへの対応力強化やWebカメラの乗っ取り防止機能など

「カスペルスキー インターネット セキュリティ」v15.0.1.415

 (株)カスペルスキーは9日、同社製の統合セキュリティソフト“カスペルスキー”シリーズの最新版となる「カスペルスキー 2015 マルチプラットフォーム セキュリティ」を発売した。「カスペルスキー インターネット セキュリティ」に加え、「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Mac」「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Android」がセットになっている。

 「カスペルスキー インターネット セキュリティ」は、64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1に対応する30日間試用可能なシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。価格は1年間利用可能な1台版が3,980円(税込み)など。同社オンラインショップでは2年版・3年版が15%オフとなるキャンペーンが11月4日まで行われている。

 最新版では、“システムウォッチャー”機能が強化され、近年急増しつつある身代金要求型ウイルス(ランサムウェア)への対応力が向上している。ランサムウェアは、被害にあったPCをユーザーが利用できなくなるような形で“人質”をとり、解放に“身代金(=Ransom)”を要求するもの。

 本バージョンでは、ラムサムウェアがユーザーのファイルを暗号化しようとするなど、あやしい振る舞いが検知されると、その活動が発生する前の段階にロールバックすることができるようになった。

 従来、ランサムウェアの被害にあうと、ランサムウェアそのものはセキュリティソフトで駆除することができても、被害にあったファイルは元に戻すことができなかった。しかし、本バージョンより、ランサムウェアによるファイル改変の被害を最小限に抑えることができるようになっている。

 そのほかの新機能として“Webカメラへのアクセス制限”が追加された。PCに接続されたWebカメラにアクセスを試みるソフトの挙動を制御する機能で、ユーザーはWebカメラへのアクセスを完全に禁止するか、ソフトがWebカメラにアクセスを試みた際に通知するかを選ぶことが可能。この機能によって、知らない間にWebカメラが勝手に利用され、プライバシーが侵害されるといった被害を防ぐことができる。

 また、無線LANの安全性を診断することが可能になった。これは、接続しようとしているWi-Fiネットワークに脆弱性が検知された場合、これを通知するというもの。加えて、保護されていないパスワードが送信されそうになった場合にはブロックして警告を発させることができる。

ソフトウェア情報

「カスペルスキー インターネット セキュリティ」
【著作権者】
Kaspersky Lab ZAO
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1
【ソフト種別】
シェアウェア 年間3,980円(税込み)など
【バージョン】
15.0.1.415(14/10/09)

(市川 祐吉)