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Adobe、「Adobe Flash Player 19」および「Adobe AIR 19」を正式公開。脆弱性修正も
CVE番号ベースで23件の脆弱性を修正
(2015/9/24 14:17)
米Adobe Systems Incorporatedは21日(現地時間)、「Adobe Flash Player 19」および「Adobe AIR 19」(コードネーム:Octavia)を正式公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。すでにインストールされている場合は、自動更新機能により自動で最新版へとアップデートされる。
「Adobe Flash Player 19」では、指定されたインデックスにある要素の挿入と削除を行うAPIが、配列を扱う“Vector”クラスと“Array”クラスに追加されたほか、ブラウザーの表示倍率に従ったスケーリング(BZF)を、開発者側で無効化する機能が搭載された。そのほかにも、“Stage3D”のエラーメッセージを拡充するなどの改善や、不具合の修正が施されている。
なお、本バージョンではCVE番号ベースで23件の脆弱性が修正されているので注意。
同社が公開したセキュリティ情報(APSB15-23)によると、脆弱性の深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”。Linux版「Adobe Flash Player」と「Adobe AIR」を除くすべての製品で、更新プログラムの適用優先度が“1(72時間程度以内を目安とした可能な限り迅速なアップデートが必要)”へ設定されており、以下の最新版への更新が強く推奨されている。
- 「Flash Player」デスクトップランタイム(Windows/Mac):v19.0.0.185
- 「Flash Player」延長サポートリリース:v18.0.0.241
- 「Flash Player」Linux版:v11.2.202.521
- 「Adobe AIR」デスクトップランタイム:v19.0.0.190
延長サポートリリースは何らかの理由で「Adobe Flash Player 19」を導入することが困難な環境を対象としたバージョンで、「Adobe Flash Player」のヘルプページからダウンロード可能。Windows 8/8.1の「Internet Explorer 10」「Internet Explorer 11」、およびWindows 10の「Internet Explorer 11」「Microsoft Edge」用の「Flash Player」の最新版は“Windows Update”を通じて提供される。また「Google Chrome」用の最新版は、同日付で公開されたv45.0.2454.99に同梱されている。バージョンはいずれもデスクトップランタイム版と同じv19.0.0.185
ソフトウェア情報
- 「Adobe Flash Player」Windows版
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1/10および64bit版の7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 19.0.0.185(15/09/21)
- 「Adobe AIR」Windows向けデスクトップランタイム
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows Server 2008/7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 19.0.0.190(15/09/21)
- 「Google Chrome」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1/10および64bit版の7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 45.0.2454.99(15/09/21)