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アニメーション製作向け機能が追加された「FireAlpaca」v1.5

オニオンスキン表示に対応、ソフト内でレイヤーの連続再生も可能に

「FireAlpaca」v1.5.0

 firealpaca.comは21日、軽快に動作するフリーのペイントソフト「FireAlpaca」v1.5.0を公開した。本ソフトは、Windows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応するフリーソフトで、現在公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 本バージョンでは、アニメーション向け素材の製作に適した“オニオンスキン表示モード”が追加されている。“オニオンスキン”表示モードを有効にすると、上下のレイヤーの内容が単色に落とし込まれ、うっすらと表示される。これを参照しながらイラストに微妙な変化をつけることで、アニメーション用の素材を作ることが可能。

黒い部分が編集中のレイヤー。薄緑とピンクの部分は“オニオンスキン表示”が別レイヤーの内容を表示している

 これは1枚のレイヤーをパラパラ漫画の1コマに見立てればわかりやすい。たとえば、登場人物が静止している状態のイラストを描いてからレイヤーとして取り込んでおき、1歩目を踏み出した場面を描く際に“オニオンスキン”表示モードを有効にすれば、微妙な変化をつけた素材を描きやすくなるだろう。

 また、“オニオンスキンモード”を有効にしている際に、レイヤーを自動再生する機能が追加された。この機能を用いればパラパラ漫画のようにレイヤーを連続して再生でき、別途アニメーション生成用のソフトを利用することなく動きをプレビューできる。

 さらに、レイヤーを連番の画像としてPNG形式で出力できるようになった。本ソフトは動画出力機能を持たないため、アニメーションの生成には別途ソフトを用意する必要がある。連番で各レイヤーを出力しておけば、他のソフトで扱いやすくなるだろう。そのほか、他のソフトで利用しやすいパーツごとのレイヤーを作成した場合にも便利。

 加えて、パターンブラシやビットマップ水彩ブラシの追加や、自由変形時にパースの補正が行えるようになるなど、多数の機能追加が行われた。そのほか、不具合の修正も施されている。

ソフトウェア情報

「FireAlpaca」
【著作権者】
firealpaca.com
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.5.0(15/10/21)

(市川 祐吉)