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3D天体シミュレーター「Mitaka」が多言語対応、金星探査機“あかつき”のデータも追加

プリセットメニューで手軽に“あかつき”の周回軌道投入などのイベントを再現可能に

「Mitaka」v1.3.0

 国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U Project)は24日、3D天体シミュレーター「Mitaka」の最新版を公開した。本バージョンではユーザーインターフェイスを多言語対応させるため、ソースコードが大幅に書き換えられているとのこと。これによりフランス語が新たにサポートされ、表示言語は日本語(ルビ付き・ルビなし)・英語・フランス語の3カ国語となった。またこれに伴い、バージョンナンバーがv1.2.5からv1.3.0へと繰り上げられている。

 本バージョンでは、そのほかにも金星探査機“あかつき”の軌道とモデルが追加。12月7日の金星周回軌道投入なども再現できるようになった。この金星周回軌道投入の様子は、新たに追加された[プリセットメニュー]から簡単に再現することが可能。“ニュー・ホライズンズ”の冥王星接近や、“はやぶさ2”の地球スイングバイといったイベントもこの[プリセットメニュー]から楽しめる。

ユーザーインターフェイスを多言語対応。表示言語が日本語(ルビ付き・ルビなし)・英語・フランス語の3カ国語に(4D2U ProjectのTwitter投稿より引用)
金星探査機“あかつき”の軌道とモデルを追加。金星周回軌道投入をプリセットメニューで手軽に再現

 さらに、衛星の軌道要素がすべてアップデートされたほか、小惑星の数も約8,000個から約20,000個へ大幅に増加。環を持つ小惑星“カリクロー”や、“はやぶさ2”が目指している小惑星“リュウグウ”などが閲覧できるようになっているという。アンチエイリアス処理が加わったことでテキストが読みやすくなったのも、うれしい改善点と言えるだろう。

 「Mitaka」は、Windows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応しており、個人利用に限り無償で利用可能。現在、4D2U ProjectのWebサイトからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Mitaka」
【著作権者】
大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト(非営利利用のみ)
【バージョン】
1.3.0(15/11/24)

(樽井 秀人)