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3月9日の日食に対応した3D天体シミュレーター「Mitaka」v1.3.1が公開

空が暗くなる様子やコロナも再現。時が移るにつれて太陽が欠けていく様子が楽しめる

「Mitaka」v1.3.1

 国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U Project)は4日、3D天体シミュレーター「Mitaka」の最新版を公開した。今回のアップデートにおける主な変更点は、地上から見た日食・月食の再現に対応したこと。

 本バージョンでは、9日の日食を再現した“プリセット”が2つ追加。東京から見える部分日食と、インドネシア・テルナテ島から見える皆既日食の様子が手軽に閲覧できる。皆既日食では太陽が月に隠れるにしたがって空が暗くなっていき、コロナが表示される様子も再現可能。[3]キーと[4]キーを押すと時間が操作できるので、時が移るにつれて太陽が欠けていく様子をぜひ楽しんでほしい。

9日の日食を再現した“プリセット”が追加。時が移るにつれて太陽が欠けていく様子が楽しめる

 そのほかにも、“銀河系中心の巨大ブラックホール”や“宇宙空間から見た2009年7月22日の日食”といった“プリセット”を追加。表示言語としてスペイン語がサポートされたほか、描画の高速化といった改善が施されている。

 「Mitaka」は、Windows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応しており、個人利用に限り無償で利用可能。現在、4D2U ProjectのWebサイトからダウンロードできる。本バージョンに対応したOculus Rift DK2対応の実験版も同時リリースされている。

ソフトウェア情報

「Mitaka」
【著作権者】
大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト(非営利利用のみ)
【バージョン】
1.3.1(16/03/04)

(樽井 秀人)