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“Opera Turbo”の新バージョン“Turbo 2”を搭載した「Opera 34」が正式版に

モバイル回線の高速化とデータ転送量の節約に効果を発揮。ダウンロード機能の改善も

「Opera」v34.0.2036.25

 ノルウェーのOpera Software ASAは8日(日本時間)、デスクトップ向けWebブラウザー「Opera 34」を正式公開した。Windows/Mac/Linuxなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからダウンロードすることもできる。

 「Opera 34」の目玉は、“Opera Turbo”の次世代版“Turbo 2”が搭載されたこと。“Opera Turbo”とは、Operaのデータ圧縮サーバーを介して通信を行うことにより、データ転送量の削減と通信速度の向上を図る技術。[Opera]メニューにある[Opera Turbo]オプションを有効化することで利用できるようになる。

 第2世代となる“Opera Turbo 2”では、サーバーのデータ圧縮アルゴリズムを改良することにより、従来の“Opera Turbo”と比較して15%の高速化を実現。データ転送量も23%削減され、“Opera Turbo”を利用しない場合と比較すると70%ほどデータ転送量を節約できるようになったという。データ転送量に制限のあるモバイル回線で「Opera」を利用している場合には特に有効な機能と言えるだろう。

データ転送量をさらに削減して高速化した第2世代“Opera Turbo”が利用可能に

 また、ダウンロード機能が改善されたのも大きな変更点。新しいダウンロードパネルではダウンロード処理にキャンセルボタンが付き、いつでもダウンロードを中止できるようになった。また、ファイルのダウンロード中に「Opera」を終了してしまっても、再起動後にダウンロード処理を再開できるようになっている。

 そのほかにも、最新の話題を表示する“ディスカバー”が“ニュース”へと改称。“MSE(Media Source Extensions) Audio”のサポートにより、“Google Play Music”などの音楽配信サービスを「Opera」でも楽しめるようになった。

ダウンロード機能が改善されたのも大きな変更点
最新の話題を表示する“ディスカバー”が“ニュース”へと改称

ソフトウェア情報

「Opera」Windows 版
【著作権者】
Opera Software ASA
【対応OS】
Windows XPから10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
34.0.2036.25(15/12/08)

(樽井 秀人)