レビュー
リアルタイムで手書きメモをテキスト化できる「Nebo」 ~ダイアグラムや数式も
28日までは無償。iPadでの人気も納得の高品質な手書きノート
2017年3月27日 17:51
「Nebo」は、“Surface Pro”“Surface Book”向けに設計された手書き入力対応のメモアプリ。64bit版Windows 10に対応しており、“Microsoft ストア”で購入できる。通常の価格は900円(税込み)だが、明日(28日)までは無償で入手可能。
「Nebo」は、“Surface ペン”を備えた“Surface Pro”および“Surface Book”向けに設計されたメモアプリ。高精度な独自の手書き認識エンジン“MyScript Interactive Ink”を搭載しており、ペンで手書き入力した文字をその場でテキストデータへ変換することが可能。テキストデータなので、あとで検索して簡単に探し出せるのがうれしい。キャンバスは無限にスクロール可能で、書き込んだオブジェクトの移動・編集が容易なのもデジタルノートならではと言える。
メモの管理は、基本的に“ノートブック”と“ページ”で行う。最初に登録されている“ノートブック”は言語設定が英語になっているので、新しく日本語の“ノートブック”を作成するとよい。“ページ”はテキスト形式や「Microsoft Word」形式としてエクスポートすることが可能。Webブラウザーで表示することもできる。もちろん、見出しやハイライトなどの書式はそのままだ。
認識率はなかなかのもので、日本語も問題なく認識可能。ペンで手書き入力するとその上に変換結果が表示され、指でダブルタップすると変換が確定される。修正したい場合はもう一度ダブルタップすればよい。テキストはペンで下線を引くと見出しになり、四角で囲うとハイライトされる。そのほかにも、文字を塗りつぶして削除、文字の間を下方へ線で区切ると改行など、ジェスチャーで自由にテキストを加工できる。本物のペンを扱う時のような自然なジェスチャーなので、初回利用時のチュートリアルで練習すればすぐに覚えられるだろう。
さらに、本アプリではダイアグラム・数式・画像への注釈・スケッチなどにも対応している。とくにダイアグラムと数式をサポートしているのはユニークといえるだろう。
ダイアグラムや数式を入力するには、画面上部のコマンドタブで[追加]を選択する。するとツールバーが切り替わり、オブジェクトを挿入できるようになる。編集方法はテキストと基本的に同じで、ペンで書き込み、指のダブルタップで確定する仕組み。編集したい場合も同様で、指のダブルタップで確定を解除する仕組みだ。ダイアグラムで作成した図形と線(コネクター)は、あとから自由に移動が可能。移動してもコネクターの接続は維持される。さらに数式は「LaTeX」書式や画像としてエクスポート可能。簡単な式ならば計算して答えを出すこともできる。
なお、本アプリはシステム必要条件としてCPUに“Core M”が指定されているが、“ATOM”を搭載する“Surface 3”でも利用することができた。しかし、快適な動作を望むなら“Surface Pro”以上が望ましいだろう。
ソフトウェア情報
- 「Nebo」Windows版
- 【著作権者】
- MyScript
- 【対応OS】
- 64bit版Windows 10
- 【ソフト種別】
- ダウンロード販売 900円
- 【バージョン】
- 1.4.2277.0