レビュー
さまざまなオーディオ形式に対応したシンプルな一括変換ツール「BatchEncoder」
「LAME」「FFmpeg」「oggenc」「FLAC」「WavPack」などに対応したGUIフロントエンド
2017年5月10日 06:00
「BatchEncoder」は、複数のオーディオファイルの形式を一括で変換できるツール。Windows 7以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。“GitHub”のプロジェクトページからダウンロードできる。
本ソフトは、さまざまなオーディオフォーマットに対応したシンプルな変換ツール。実体は「LAME MP3 Encoder」「FFmpeg」「oggenc」「FLAC」「WavPack」といったコマンドラインエンコーダーおよびデコーダーのGUIフロントエンドで、オーディオツールをバックグラウンドプロセスで実行し、あらかじめ用意されているパラメーターやオプションを渡しているだけにすぎない。しかし、こうしたコマンドラインツールに慣れないユーザーでも簡単に利用できる点、透明性の高いオープンソースプロジェクトである点などは大きなメリットと言えるだろう。パラメーターやオプションはユーザーがカスタマイズすることも可能で、これもGUIで設定が行える。
本ソフトにはオーディオエンコーダー・デコーダーが含まれていないため、利用するにはまずダウンロードとセットアップを行う必要がある。利用可能なエンコーダー・デコーダーのリストは本ソフトのWikiページにまとめられているので、必要なものをダウンロードし、実行ファイルを本ソフトのアプリケーションフォルダーへコピーしよう。
また、対応するエンコーダー・デコーダーをまとめてアプリケーションフォルダーへダウンロードしてくれる「PowerShell」スクリプト“download.ps1”も用意されているので活用したい(初回利用時は管理者権限で“Set-ExecutionPolicy RemoteSigned”などを実行し、「PowerShell」の実行ポリシーを変更する必要がある。詳しくはMicrosoftの解説ページを参照のこと)。
エンコーダー・デコーダーのセットアップが完了したら、「BatchEncoder」を起動しよう。使い方は簡単で、ファイルをドラッグ&ドロップでリストに追加し、フォーマットオプションとプリセットを選んで、[Convert]ボタンを押すだけだ。対応するエンコーダー・デコーダーならば、変換の進捗状況をステータスバーで確認することもできる。
ソフトウェア情報
- 「BatchEncoder」
- 【著作権者】
- Wiesław Šoltés 氏
- 【対応OS】
- Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.3(17/03/06)