レビュー
「源ノ明朝」フォントを読めるギリギリにまで“破壊”した「源界明朝」
風雪を経た古碑の趣。崩壊した文明を表現したり、ホラーテイストを出したい場合に
2017年5月17日 06:00
「源界明朝」は、Adobeの「源ノ明朝(Source Han Serif)」フォントを読めるギリギリにまで“破壊”したフォント。“SIL Open Font License 1.1”ライセンスの下で配布されているTrueType形式のフォントで、個人利用・商用に関わらず無償で利用可能。現在、フロップデザインの公式サイトからダウンロードできる。
「源ノ明朝」フォントをベースに制作された派生フォント。「源ノ明朝」はグリフが欠けている時に表示される四角“豆腐”を撲滅するためにAdobeやGoogleなどが共同で開発したフォントで、収録しているグリフの数は65,535にも及ぶ。日本語のフリーフォントは常に収録字数が問題となるが、本フォントではそれを心配する必要はないだろう。
「源界明朝」の特徴は、この「源ノ明朝」をギリギリ読める“限界”にまで“破壊”したというデザインにある。ところどころが欠けて読みにくくなっているが、それがかえって風雪を経た古碑の趣を醸し出している。崩壊した文明、終末感漂う世界を表現するためのフォントとのことだが、崩れ落ちそうなフォントデザインを活かせばホラーテイストを出したい場合にも役立ちそうだ。
源界明朝を公開しました。破壊されて限界ギリギリ読める源ノ明朝の派生フリーフォント。個人利用・商用利用にかかわらず、無償で使用OKです。https://t.co/xOuLbmG220pic.twitter.com/vwa5ULZsWG
— フロップデザイン (@flopdesign)2017年5月9日
ソフトウェア情報
- 「源界明朝」
- 【著作権者】
- フロップデザイン
- 【対応OS】
- Windows 7/8/10以降など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.00(17/05/09)