レビュー
NVIDIAの中の人が趣味で作ったGPUのプロファイリングツール「GPUProfiler」
CPU、メモリ、GPU、フレームバッファー、ビデオエンコード・デコードの利用率を取得
2017年10月2日 06:00
「GPUProfiler」は、GPUのパフォーマンスを測るプロファイリングツール。64bit版Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。“GitHub”のプロジェクトページからダウンロードできる。
NVIDIAの仮想GPU技術“NVIDIA GRID”を開発しているJeremy Main氏によって趣味で開発されたツール。NVIDIAが公式にサポートするフォーマルなツールではないが、その分アグレッシブな機能追加が期待できるだろう。“GitHub”で公開されているオープンソースプロジェクトでもあり、フィードバックが気軽に行える点もメリットと言える。
本ソフトはCPUやRAM、GPU、VBIOS、ドライバーのバージョンといったデバッグに有用な情報を取得する機能と、GPUのパフォーマンス指標を取得する機能から成る。メインとなるのは後者で、Windowsの“WMI”などを利用することなく、CPU、メインメモリ、GPU、フレームバッファー、ビデオエンコード・デコードといったリソースの利用率を直接取得することが可能。
利用するには、まず“Profiler Options”画面で[New]ボタンを押してファイルを作成し、サンプリング間隔(秒単位)とサンプリングを行う時間(分単位)を指定する。設定が完了したら、[Start]ボタンを押してプロファイリングを開始しよう。すると、GPUのリソース利用率がメイン画面に折れ線グラフとして描画される。
このグラフはマウスのドラッグで指定した部分を拡大表示したり、[Ctrl]+[↑]キーや[Ctrl]+[↓]キーで全体を拡大・縮小することが可能。マウスホイールでスクロール、パン、ズームを行うこともできる。また、[Home]キーと[End]キーを利用すればズームを4段階で切り替えられる。
また、メインウィンドウが大きくて邪魔であれば、画面をダブルクリックしてコンパクトモードへ切り替えることが可能。[Analyze]ボタンを押せば、リソース使用率のヒストグラムを画面右側に表示することもできる。
取得したプロファイルデータは、独自形式(.gpd)で保存や読み込みを行ったり、CSV形式でエクスポートすることが可能。そのほかにもライトテーマとダークテーマの切り替えや、コマンドラインオプションがサポートされている。
ソフトウェア情報
- 「GPUProfiler」
- 【著作権者】
- Jeremy Main 氏
- 【対応OS】
- 64bit版Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.05(17/09/06)