REVIEW(10/05/14)

簡単なスクリプトでRPGを開発できるフリーのゲーム作成ソフト「AzRPGScript」

「RPGツクール」や「WOLF RPGエディター」形式の素材画像も変換して利用可能

「AzRPGScript」v1.00「AzRPGScript」v1.00

ゲームの作成例ゲームの作成例

 「AzRPGScript」は、スクリプトを記述してRPGを作成できるソフト。Windows 98以降に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトには、“マップエディタ”や“データベースエディタ”、“アニメーションエディタ”が備えられており、これらのエディターで作成した素材をスクリプトから利用できる。そのため、キャラクターの描画といったRPGの基本的なシステム部分のプログラミングを行わなくても、RPGを開発することが可能となっている。作成したゲームは、メインウィンドウから配布用のデータに変換し、ソフト同梱のゲーム実行用ソフト「player.exe」とともに配布する仕組みで、配布は無償・有償を問わず自由に行える。

 ゲーム作成時に主に使うのは、マップ画面を作成するマップエディタだ。マップ用の画像素材は、BMP/PNG/JPEG形式で自作する以外にも「RPGツクール」形式の素材を変換して利用可能。また、キャラクター用の画像素材は、「RPGツクール」および「WOLF RPGエディター」形式からの変換に対応している。そのほか音の素材としてはMIDI/WAVE/Ogg Vorbis形式に対応し、Ogg Vorbisの場合はファイル内のコメントを利用して曲の途中からのループ再生も可能。

 マップエディタに配置する画像はレイヤー構造になっている。このうち、一番上の“イベントオブジェクト”レイヤーに配置したキャラクターなどはスクリプトで細かな処理を設定できる。また、データベースエディタで作成したアイテムなどのデータや、アニメーションエディタで作成したアニメーションも、スクリプトから呼び出すことが可能。

 ゲームをコントロールするスクリプトは、ラベルで処理を区切り、ジャンプ命令でそのラベルに飛ぶことで、処理を分岐させていく。RPGの操作や演出に特化した命令もあらかじめ用意されている。

 本ソフトには一通りの機能が盛り込まれたサンプルが用意されているので、それぞれのエディター用のデータとスクリプトを突き合わせれば、どういった手順で開発を進めていけばよいかがわかる。プログラミングが必要なため全くの初心者には向かないが、スクリプトのリファレンスも用意されているので、何度かプログラムを書いたことのある人ならすぐに理解してRPGを作成することができるだろう。RPGを作成したいが、1からプログラミングをするのは大変だという人は、本ソフトを使ってみてはいかがだろうか。

マップで利用するタイル画像の編集画面マップで利用するタイル画像の編集画面

キャラクターなど“イベントオブジェクト”の設定画面キャラクターなど“イベントオブジェクト”の設定画面

“データベースエディタ”“データベースエディタ”

“アニメーションエディタ”“アニメーションエディタ”

【著作権者】
Azel 氏
【対応OS】
Windows 98以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.00(10/04/25)

(クロノス・クラウン:柳井 政和)