レビュー

閲覧サイトが“HTTP/2”対応かチェックできるFirefox拡張「HTTP/2 and SPDY indicator」

“HTTP/2”の元になったGoogle製のプロトコル“SPDY”にも対応

「HTTP/2 and SPDY indicator」v2.2

 「HTTP/2 and SPDY indicator」は、閲覧しているWebサイトで“HTTP/2”プロトコルが使われているかを簡単にチェックできるようにする「Firefox」用の拡張機能。「Firefox」v10.0以降に対応しており、編集部にてWindows 8.1上の「Firefox」v36.0で動作を確認した。“Add-ons for Firefox”から無償でダウンロードできる。

 先日公開された最新安定版「Firefox 36」では、“HTTP/2”プロトコルがサポートされた。“HTTP/2”は、1999年に標準化された“HTTP/1.1”以来となる16年ぶりの“HTTP”プロトコルの新バージョン。“HTTP/1.1”との互換性を保ちつつ、リクエストとレスポンスのパイプライン化(応答を待つことなく次の送信を行って待ち時間を削減し、送受信全体にかかる時間を短縮)やヘッダー圧縮といった工夫を施すことで、通信の効率向上とパフォーマンスアップを実現している。

 サーバーとのやり取りに“HTTP/2”プロトコルが利用されているかどうかは、“開発者ツール”などで確認できるが、もっと簡単にチェックしたい場合は「HTTP/2 and SPDY indicator」を利用するとよい。本拡張機能をインストールして“HTTP/2”対応サイトを閲覧するとアドレスバー右側に青い稲妻マークのアイコンが表示され、“HTTP/2”プロトコルを利用した通信が行われていることを知らせてくれる。

 また、“HTTP/2”の元になったGoogle製のプロトコル“SPDY”にも対応。対応サイトでは、プロトコルのバージョンとともに緑色の稲妻マークで“SPDY”による通信を行っていることが示される。

 なお、稲妻マークが灰色の場合は、ドキュメントの一部だけが“HTTP/2”“SPDY”でやり取りされていることを示すようだ。詳しい情報はインジケーターアイコンのツールチップで確認することができる。

上から“HTTP/1.1”、“HTTP/2”、“SPDY”で通信中のアドレスバー。ドキュメントの一部だけが“HTTP/2”“SPDY”でやり取りされている場合(一番下)は、インジケーターアイコンが灰色になる

ソフトウェア情報

「HTTP/2 and SPDY indicator」
【著作権者】
Cheng Sun 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.2(14/11/26)

(樽井 秀人)