ニュース
Mozilla、“HTTP/2”プロトコルをサポートした「Firefox 36」を正式公開
新規タブ画面にタイルとしてピン留めしたWebページを同期可能に。17件の脆弱性も修正
(2015/2/25 13:50)
Mozillaは24日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版「Firefox 36」を正式公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。
「Firefox 36」では、先日仕様が承認されたばかりの“HTTP/2”プロトコルがサポートされた。“HTTP/2”は、1999年に標準化された“HTTP/1.1”以来となる“HTTP”プロトコルの新版。Googleが“HTTP”のパフォーマンス改善や効率化を目指して開発した独自プロトコル“SPDY”をもとに検討を深めて標準化したもので、「Google Chrome」や次期バージョンの「Internet Explorer」でもサポートされる。
そのほかにも、新規タブ画面(about:newtab)にタイルとしてピン留めしたWebページを“Firefox Sync”で同期できるようになった。同一の“Firefox Sync”アカウントを利用すれば、他のPCでも同じ新規タブ画面が利用できるようになる。また、シャットダウン時にクラッシュした際にレポートを出力できるようになった。加えて、セキュリティの向上やHTML5への対応強化などが施されている。
なお、今回のアップデートには脆弱性の修正も含まれているので注意。修正された脆弱性は17件で、深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が3件、2番目に高い“高”が6件、3番目に高い“中”が6件、最低の“低”が2件となっている。
ソフトウェア情報
- 「Firefox」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 36.0(15/02/24)