レビュー

保存されているファイルを分析してドライブの利用状況を可視化「Disk Sorter」

さまざまな方法でファイルを分類したり、占有状況を円グラフや棒グラフで表現できる

「Disk Sorter」v7.5.28

 「Disk Sorter」は、保存されているファイルを分析してドライブ利用状況を可視化できるツール。64bit版を含むWindows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトを利用すると、ドライブがどのように利用されているかを可視化することが可能。たとえば、指定したフォルダーに含まれるファイルの種類を調べたり、ドライブの容量を圧迫しているファイルを突き止めたりするのに役立つ。また、ファイルのドライブ占有率を円グラフや棒グラフで表して画像ファイルとして保存したり、クリップボードへコピーすることも可能。

 利用するには、まずプロファイル(Profile)を作成する。プロファイルには調査対象にするドライブやフォルダーを複数登録できるほか、分析後にファイルをどのように分類するかを指定しておくことができる。

プロファイルを作成。調査対象にするドライブやフォルダーを複数登録できる

 プロファイルを作成したら、次にそれを選択して[Classify]ボタンを押す。するとプロファイルダイアログが現れるので、調査対象のパスを確認してもう一度[Classify]ボタンを押せば、ドライブの解析処理が始まる。

 ドライブの解析処理が完了すると、メイン画面の右上ペインに発見されたファイルがカテゴリーごとに分類され、占有率を表す棒グラフとともに一覧表示される。その下のペインでは、プロファイルの作成時に指定した分類方法にしたがってファイルが分類され、同じく占有率を表す棒グラフとともにリスト化される。

 このリストは初期設定で拡張子により分類されているが、プルダウンメニューで他の分類方法を指定することで、ファイルサイズや作成日、最終アクセス日などで分類しなおすことも可能。この機能を活用すれば、大きいファイルが多いのか小さいファイが多いのか、キャッシュなど頻繁に書き換えられるファイルが多いのかドキュメントなどの保存期間が比較的長いファイルが多いのかなどを簡単に分析できる。

プロファイルダイアログで[Classify]ボタンを押せば、ドライブの解析処理が始まる
ドライブの解析処理が完了。プルダウンメニューで分類方法を指定すれば、さまざまな方法でファイルを分類しながらドライブの利用状況を分析できる

 さらに、ツールバーの[Chart]ボタンを押せば、ファイルのドライブ占有率をグラフで表現することが可能。また、[Top 100]ボタンを押せばファイルサイズの大きなファイルの一覧を得ることができる。

ファイルのドライブ占有率を円グラフや棒グラフで表現

 ただし、本ソフトには機能制限が設けられているので注意。たとえばプロファイルは3つまでしか作成できず、分析できるファイルの数が500,000個までとなっている。この制限を解除するには、有償の上位版“Pro(25米ドル)”“Ultimate(75米ドル)”などのライセンスを購入する必要がある。

ソフトウェア情報

「Disk Sorter」
【著作権者】
Flexense Ltd.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
7.5.28(15/06/17)

(樽井 秀人)