【第54回】
スマホ初の“シレン”登場!「風来のシレン 月影村の怪物 for Android」
タッチ操作で手軽にプレイ! 知恵と経験を駆使して挑む“不思議のダンジョン”
(11/06/22)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、人気のダンジョンRPG「風来のシレン」シリーズ初のスマートフォン版となる「風来のシレン 月影村の怪物 for Android」に焦点を当て、その魅惑的な面白さをご紹介しよう。
“1000回遊べる”ダンジョンRPGがAndroidで手軽に楽しめる
“風来のシレン“シリーズは、プレイするたびに変化するダンジョンを探索し、何度も挑戦しながらクリアを目指すRPG。1995年にスーパーファミコン版が登場して以来、いくつものゲーム機に移植されてきた人気の秘密は、“1000回遊べる”というキャッチフレーズで親しまれてきた通りのくせになる面白さだ。
今回Android マーケットに登場した本作「風来のシレン 月影村の怪物 for Android」は、1996年に発売されたゲームボーイ版をベースとする作品。Androidスマートフォンのタッチパネルを使った簡単な操作性で、“風来のシレン”ならではの面白さを堪能できる。
物語は風来坊のシレンが“月影村”の近くを通りかかったところから始まる。この村の住民たちは“クヨウ峠”に住み着いた怪物“オロチ”に支配されており、年に一度村の子どもを犠牲に差し出さなくてはならないのだ。それを聞いたシレンは、いけにえに選ばれた少女フミを救い出すため、オロチが棲む不思議のダンジョンに向かっていくのだった……。
なお本作は有料アプリとなっており、価格は840円。しかし6月26日まではオープンキャンペーンとして525円の特別価格で販売されているので、気になった人は早めにチェックしてみるといいだろう。
襲いかかる理不尽に立ち向かう! 何度も挑戦したくなる楽しさ
さて、月影村を襲った悲劇を救わんとする我らが風来坊シレン。このゲームではシレンを操って、“クヨウ峠”と呼ばれる不思議のダンジョンを探索しクリアを目指す。
ゲームボーイ版をベースとしつつもすべての操作はタッチ化されており、移動・メニュー操作などすべて指先ひとつでプレイ可能だ。6月20日のアップデートでバーチャル十字ボタンも実装されたので、好きなスタイルで操作することができる。初めてプレイしてもすぐに慣れることができるだろう。
その上で“風来のシレン”シリーズ初挑戦となる人は、本作のゲームシステムに驚くかもしれない。複数の階層で構成されるダンジョンは、プレイヤーが挑戦するたびに新しいマップが作られる仕組み。モンスターと戦いながら歩きまわり、出口を見つけて次の階層へ……といったように進んでいくなかで、出会うダンジョンは毎回、未知の領域なのだ。
おっかなびっくり進んでいくうちに新しいアイテムを発見したり、強敵に出会ったり。ときにはいじわるなトラップや大量のモンスターなどで理不尽な展開に泣くこともあるが、それもご愛嬌。失敗すると月影村に戻されてレベル1からの再スタートとなり、そこにまた新しい構造のダンジョンが待っている。
そこで新しい攻略法を試すか、幸運に恵まれることを願うか。いずれにしてもチャレンジするたびに新しいシチュエーションに出会うことになり、新鮮な刺激が尽きない。その繰り返しが楽しく、いつかの完全攻略を目指してついつい遊び続けてしまうゲームなのである。
繰り返し挑戦するなかにも変化をつけて
ダンジョンの冒険中にシレンが倒されてしまうとすべてを失って再スタートとなるが、そのなかにも積み重ねていけるものがある。村のはずれにある“不思議の集会場”にはアイテムやお金を預けられる倉庫があり、冒険の役に立つものを少しづつ蓄積していくことができるのだ。
そこで何よりも大事になってくるのは、シレンの武器と防具だ。強い剣や盾があれば、ダンジョンの冒険中に襲いかかるあらゆる理不尽を弾き返せる。よいものを手に入れたら大事に使い、是が非でも村まで生きて帰ろう。
武器や防具は、各種の“巻物”による強化や“合成の壷”を使ったアイテム合成によってさらに強力に成長させていくくことが可能。“最強の装備”を創りだすことを当面の目標としてみるのも面白い。ダンジョンへ潜るたびに新たな強化素材を手に入れて着実に成長していくプロセスは、本当に時間を忘れて夢中になってしまう。
ダンジョンに潜むモンスターのなかには単純に弱いものや強いものだけでなく、シレンの持っているアイテムに被害を与えるやっかいなモノも居る。そんなモンスターたちに囲まれるなど、ひどく理不尽な展開にガックリ来てしまうこともあるが、それもまた“風来のシレン”ならではのシビアさだ。
月影村を襲った悲劇の顛末やいかに?
やがてダンジョンの攻略に成功すると、月影村にまつわるストーリーラインが進展していく。余所者扱いされていたシレンも少しづつ村人たちと打ち解けていき、ときには思わぬ協力を得られることもあるのだ。
そうして新たに挑戦するダンジョンはさらに広がり、より手ごわいシチュエーションがシレンを待ち受ける。月影村とオロチの謎もさらに深まり……と、そのあたりは実際にプレイしてのお楽しみに。
本作はまさにスマートフォン向けのシンプルなゲームシステムながら、遊ぶ者を驚くほど夢中にさせる不思議なパワーがある作品だ。ダンジョンの深部では『ここで戦うか、逃げるか、アイテムを使うか。さもなくば死ぬ!』という究極の選択状態が頻出することもあって熱中度も高い。電車内で遊んでいるとうっかり乗り過ごしてしまう恐れもあるので(実話)、ハマりすぎにご注意を!
- 【著作権者】
- (株)チュンソフト
- 【対応OS】
- Android 1.6以降
- 【ソフト種別】
- ダウンロード販売 840円(6月26日までは525円)
- 【バージョン】
- 1.1(11/06/20)