【第103回】
ニュース・RSS・SNSを一元管理できるニュースビューワー「Flipboard」
雑誌風のUIでニュースやSNSを閲覧し、手軽に情報を共有可能
(12/07/04)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、ニュースだけでなく、RSSやSNSも閲覧できるニュースビューワー「Flipboard」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
雑誌のようにパラパラめくって閲覧できるニュースビューワー
「Flipboard」は、さまざまなジャンルのニュースだけでなく、TwitterやFacebookなどのSNS、ブログなどのRSSフィードを登録して閲覧できるニュースビューワー。画像が表示される雑誌の表紙のような画面を縦方向にパラパラめくって記事を探せるという独特のインタフェースが特長だ。また、閲覧した記事をSNSなどで手軽に共有できるほか、SNSにコメントを投稿したり、“あとで読む”系サービスに記事を保存することも可能。
初回起動時に画面を上方向にフリックしてめくっていくとニュースカテゴリーの選択画面が表示され、選択して[完了]ボタンを押すと、画像パネルが並んだ“ボード画面”が表示される。ボード画面は上下にフリックし、紙のページをめくるように切り替えることができ、“Cover Stories”や“ニュース”のほか、先ほど選択したニュースカテゴリーごとに画像のサムネイルが表示されている。
サムネイルをタップすることで、閲覧したいニュースカテゴリーを選択でき、ボード画面と同様に上下にフリックしながら記事を探すことが可能。画像がある記事の場合は、画像と見出しが表示され、画像のない記事は見出しのみが表示される。また、見出しの下部ではTwitterでリツイートされた回数などを確認可能。
画像や見出しをタップすると、記事画面が表示されて記事の全文を閲覧することができる。記事画面はWebページがそのまま表示される場合もあるが、サイトによっては画像とテキストが整形された雑誌風のインタフェースで表示される。
TwitterとFacebookなどのSNSの“タイムライン”も閲覧できる
ボード画面の2枚目には、TwitterとFacebookのパネルが配置されていて、タップしてアカウントを設定することで、ニュースカテゴリーと同様に“タイムライン”や“ニュースフィード”をページをめくるように閲覧できるようになる。画像が添付されたツイートなどの場合、ツイートと共に画像も表示され、雑誌の表紙ような見た目になっている。
さらに、TwitterとFacebook以外のSNSや画像共有サイトなどにも対応していて、アカウントを登録してボード画面にパネルを配置することが可能。SNSや画像共有サイトなどを追加するには、まずボード画面右上の赤いリボン型アイコンをタップすると表示される画面で[アカウント]項目を選択する。次に、設定可能なSNSや画像共有サービスの一覧表から“Google+”や“LinkedIn”“Flickr”“Tumblr”といったサービスを選択して、アカウントを設定すればよい。
SNSのタイムラインなどの閲覧時には、フォローしているユーザーの投稿をリツイートしたり、“いいね”をつけられるほか、返信やコメントを投稿することも可能。また、SNS以外のニュースなどの記事は記事画面の右上に表示される[シェア]アイコンなどから“共有”することができ、本アプリから記事のURLなどをSNSへ直接投稿できるほか、連携するアプリを使った“共有”も可能。
“Googleリーダー”と同期してRSSフィードも閲覧可能
“アカウント画面”では、オンラインRSSリーダーの“Googleリーダー”のアカウントも設定可能で、Googleリーダーに登録しているRSSフィードの記事を閲覧できるようになる。記事画面を開いて閲覧した記事は、Googleリーダー上でも“既読”となるほか、記事に“スター”をつけることもできる。
個々のWebサイトを本アプリに登録して、“ボード画面”にパネルを配置することもできる。Webサイトを登録するには、リボン型アイコンをタップしたときの画面の下部にある“ニュース”や“ビジネス”などのジャンルを選択する。すると各ジャンルのWebサイトが一覧表示されるので、サイト名の右側にある[+]アイコンをタップすればWebサイトを登録できる。また、Webサイト名をタップすると切り替わる画面の上部にある[+]アイコンからもWebサイトを登録可能。
登録したいWebサイトのRSSフィードなどを検索することもでき、リボン型アイコンをタップしたときの画面の検索バーからキーワードで検索すると、RSSフィードのほか、TwitterやFlickrのアカウント、Facebookページなどが一覧表示されて、それぞれを選択して登録することが可能。
以上のような方法で、ニュースカテゴリーやSNS、RSSフィードを登録して“ボード画面”にパネルを並べ、最新記事やタイムラインなどを一元管理して閲覧できる。また、“Flipboardアカウント”を作成してログインすれば、複数の端末で登録・管理しているWebサイトを同期させることが可能だ。
“あとで読む”系サービスと連携でき、ウィジェットも配置可能
“あとで読む”系サービスとの連携もでき、閲覧した記事を“あとで読む”系サービスに保存することが可能。“あとで読む”系サービスは、“ボード画面”の2枚目以降の右下に表示される歯車型アイコンをタップして設定画面を表示し、[「後で読む」サービス]項目から設定を行うことができ、“Instapaper”“Pocket”“Readability”という3サービスを選択可能。
各サービスのアカウントを設定したあとで、記事画面で端末のメニューボタンを押し、表示されるメニューの[後で読む]項目を選択すれば記事を保存可能。“あとで読む”系サービスのクライアントアプリを起動することなく、本アプリだけで記事を保存できるのが便利。
“ボード画面”のパネルは並べ替えが可能で、パネルを長押したあと指を離さずにドラッグすることで移動させることができる。また、長押し後に各パネルの左上に表示される[×]をタップすれば、パネルの削除が可能だ。
ホーム画面に大小2サイズのウィジェットを配置することもでき、ウィジェットには、登録しているフィードからユーザーが興味をもつと思われる記事を自動で選択して表示する“Cover Stories”の記事画像がランダム表示される。ウィジェットの更新間隔を1時間または1日に設定でき、アプリを起動していなくてもウィジェットの表示内容を定期的に自動更新することが可能。
- 【著作権者】
- 【対応OS】
- Android 2.2以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.8.4(12/06/27)