いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】空欄を全部「0」や「未定」で埋めたい!エクセルで空白セルに一気に同じ値を入力するテクニック

空白セルを全部同じデータで埋めたいけど、いちいち入力するのは面倒!

 Excelで作成した表の中で、すべての空白セルに対して「0」や「未定」など同じデータを入力しておきたいと思うことはないでしょうか。でも、空白セルを1つ1つ探して入力していると、空白セルの数が多い時は時間がかかりますし、見落としも発生しやすくなりますよね。

 今回は、Excelで表の中の空白セルに一括で同じデータを入力するテクニックを2つ解説します。

❶[Ctrl]キーを押しながらすべての空白セルを選択した後で一括入力

 1つ目の方法は、空白セルを手動ですべて選択した後に、データを一括で入力するというものです。セルを手動で選択するので、空白セルの数が少ない時に役立ちます。

 次の「社員旅行追加集金内訳」の表(①)で、表の中のすべての空白セルに「0」と入力する例を考えてみましょう。

 表の中のすべての空白セルを選択します。この表のように、選択したいセルが隣接せずに離れている場合は、[Ctrl]キーを押しながらセルをクリック(②)します。

 すべての空白セルを選択したら、「0」(③)と入力します。画面上では、最後に選択したセルだけに「0」と入力されるように見えますが、それでOKです。入力できたら、[Ctrl]+[Enter]キーを押します(④)。

 すると、選択したすべての空白セルに一括で「0」(⑤)と入力されます。入力直後は選択した空白セルがグレーに見えますが、シート上のほかの場所をクリックするともとの背景色に戻ります。

❷[ジャンプ]で空白セルを自動で選択した後でデータを一括入力

 前項で解説した方法は、表が大きい場合や空白セルの数が多くてすべての空白セルを手動で選択しきれないような場合には不便です。でも、このような場合にも効率よく空白セルを選択できる方法があるので、本項で解説します。

 次の「7月第3週シフト表」(①)で、まだシフト担当者が決まっていない(すなわち、シフト表に名前が入っていない)時間帯のすべてのセルに「未定」と入力する例を考えてみましょう。

 まず、空白セルが含まれるセル範囲(ここではセル範囲D3:I7)をドラッグして選択(②)します。次に、[ホーム]タブ(③)→[検索と選択](④)→[条件を選択してジャンプ](⑤)をクリックします。

 [選択オプション]ダイアログボックスが表示されます。[選択]欄で[空白セル](⑥)を選択し、[OK](⑦)をクリックします。

 すると、最初に選択したセル範囲に含まれるすべての空白セルが自動で選択されます(⑧)。

 この先のデータの入力方法は前項と同じです。すべてのセルを選択した状態で「未定」(⑨)と入力し、[Ctrl]+[Enter]キーを押します(⑩)。

 これで、すべての空白セルに「未定」と入力できました(⑪)。

 「未定」と入力したセルに自動で色が付くように条件付き書式を使って事前に設定しておけば、シフトが未定の時間帯がよりわかりやすくなります(⑫)。

 特定の値が入力されたセルに条件付き書式で色などを設定する方法については過去の記事で解説しているので、参考にしてくださいね。

空白セルを効率よく選択してデータをサクサク入力しよう!

 今回は、Excelの表の中ですべての空白セルに同じ値を一気に入力する方法を2つ解説しました。どちらの方法も、すべての空白セルを選択してデータを入力し、[Ctrl]+[Enter]キーを押すだけなので、簡単ですよね。

 表の大きさや空白セルの数によって2つの方法を使い分ければ、空白セルへのデータ入力が格段に効率よくなりますよ!ぜひ、今回の記事の内容を覚えて、いろいろな表の作成に役立ててくださいね。

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