いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】「令和1年7月8日」を「R1.7.8」や「令1.7.8」と表示したい!エクセルで和暦の表示形式をカスタマイズするテク

和暦にはさまざまな表示方法があるって知っていますか?

 元号が「平成」から「令和」が変わってしばらくたちました。「令和」にまつわる過熱した話題も、今は少し落ち着いてきたのではないでしょうか。

 紙の文書に和暦で日付を記入する場合、「令和1年(または元年)7月8日」という形式のほかに、「R1.7.8」や「令1.7.8」のように、元号の略称を使って記入することがありますよね。実はExcelでも同様に、和暦をさまざまな形式で表示できることを知っていましたか。

 今回は、Excelの日付データを和暦で表示する際に、知っておくと便利なさまざまな表示形式を解説します。

 なお、「令和1年」を「令和元年」と表示したい場合は、以前の記事を参考にしてください。説明を簡単にするために、この記事で使用するサンプルファイルでは、2019年5月1日~12月31日の年を「令和1年」と表示しているのでご了承ください。

❶「令和1年7月8日」と表示する

 では最初に、西暦で表示された日付データを和暦に変更してみましょう。

 「2019/7/8」と表示されたセルE1(①)を選択して、[ホーム]タブ(②)→[数値]グループの右下にある矢印(③)をクリックします。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。[表示形式]タブ(④)をクリックして、画面左側の[分類]欄から[日付](⑤)を選択します。ダイアログボックスの下側にある[カレンダーの種類]で[和暦](⑥)を選択し、ダイアログボックス中央にある[種類]欄から、表示させたい形式(⑦)をクリックします。なお、ここで表示される「H24.3.14」という日付は例なので、特に気にする必要はありません。[サンプル]欄(⑧)に、実際に表示形式が適用された日付が表示されます。

 設定が終わったら[OK](⑨)を押して、ダイアログボックスを閉じます。

 セルE1の日付が「令和1年7月8日」(⑩)という表示に変わりましたね。

 なお、Excelで「令和1年7月8日」と表示したい場合、セルに直接「令和1年7月8日」のように入力した後、[Enter]キーを押して値を確定すれば、自動的に日付データとして認識されます。実際にやってみましょう。セルE1に「令和1年7月8日」と入力して(⑪)[Enter]キーを押します(⑫)。

 セルE1の値が確定されました。ここで再び、セルE1(⑬)を選択してみましょう。数式バーを見ると「2019/7/8」(⑭)と表示されていますね。これは、セルE1に入力した「令和1年7月8日」という文字列が日付データとして認識されたことを表しています。

 和暦だからと言って特別な設定をする必要はなく、文字列を入力して確定すれば自動的に日付データとして認識してくれるので、便利ですね(ちなみに筆者が試したところ、「R1.5.31」や「H31.3.11」なども直接入力するだけで日付データになりましたが、「平31年3月11日」や「令1.7.1」などでは日付と認識されませんでした)。

❷「R1.7.8」と表示する

 この項では、元号の略称(アルファベット)を使い、「令和1年」を「R1」と表示する方法を解説します。前項で入力した「令和1年7月8日」というデータを「R1.7.8」に変更してみましょう。

 セルE1(①)を選択して、[ホーム]タブ(②)→[数値]グループの右下にある矢印(③)をクリックします。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。[表示形式]タブ(④)をクリックして、画面左側の[分類]欄から[日付](⑤)を選択します。ダイアログボックスの下側にある[カレンダーの種類]で[和暦](⑥)を選択し、ダイアログボックス中央にある[種類]欄から、表示させたい形式(⑦)をクリックします。なお、ここで表示される「H24.3.14」という日付は例なので、特に気にする必要はありません。[サンプル]欄(⑧)に、実際に表示形式が適用された日付が表示されます。

 設定が終わったら[OK](⑨)を押して、ダイアログボックスを閉じます。

 セルE1の日付が「R1.7.8」(⑩)という表示に変わりましたね。

❸「令1.7.8」と表示する

 最後に、日付データを「令1.7.8」と表示する方法を解説します。このテクニックは、「令和1年7月8日」のように日付をすべて表示するスペースはないけれど、元号の表示が「R1」では、今ひとつ「令和」に結び付きにくい……という場合に便利です。

 日付が入力されているセルE1(①)を選択して、[ホーム]タブ(②)→[数値]グループの右下にある矢印(③)をクリックします。

 [セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。[表示形式]タブ(④)をクリックして、[分類]欄から[ユーザー定義](⑤)をクリックします。ダイアログボックス中央にある[種類]欄に「gge.m.d」(⑥)と入力します。ここで入力する「gge.m.d」という書式については、後ほど詳しく解説します。

 [サンプル]欄(⑦)に、実際に表示形式が適用された日付が表示されるので確認し、[OK](⑧)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
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 セルE1の日付が「令1.7.8」(⑨)という表示に変わりましたね。

 ここで、先ほど[セルの書式設定]ダイアログボックスに入力した「gge.m.d」という書式について詳しく解説しましょう。

 「gge.m.d」という書式で、「gge」は年、「m」は月、「d」は日を表しています。また、「g」は元号、「e」は和暦の年を表し、次のように「g」の数によって元号の表示を変えることができます。

 なお、テクニック2で「R1.7.8」のように表示する方法を紹介しましたが、ここで解説した方法で「ge.m.d」という書式を設定しても、同じように「R1.7.8」と表示できます。

いろんな形式で和暦を表示してみよう

 今回は、Excelの日付データを和暦で表示する際に知っておくと便利な、さまざまな表示方法を解説しました。

 「和暦」といっても、表示方法はいろいろあることをわかってもらえたと思います。「令和」になって和暦を使おうか迷っている人がいたら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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