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【Excel】オートフィルターの条件設定が面倒!エクセルでよく使う抽出条件を登録してすばやくデータを抽出するテク

オートフィルターは抽出条件を設定するのが面倒!

 Excelのオートフィルターは、指定した条件でデータを簡単に抽出できる便利な機能ですよね。大量のデータが含まれる表で作業する際には欠かせないという人も多いのではないでしょうか。

 でも、フィルターボタン(①)をクリックして、絞り込みたい項目を選択(②)して……という手順は案外面倒ですよね。

 そこで今回は、「ユーザー設定のビュー」という機能を使って任意の抽出条件をブックに登録する方法を解説します。この方法を使えば、抽出条件を毎回設定する必要はなく、登録されている条件を適用するだけでデータを絞り込めます。

 オートフィルターをよく使うという人は必見、あまり使ったことがないという人も、ぜひこの記事を読んでトライしてみてくださいね。

準備:登録したい条件でデータを抽出しておく

 次の表(①)を使って、実際にやってみましょう。「ユーザー設定のビュー」にフィルターの抽出条件を登録するには、オートフィルターであらかじめ登録したい抽出条件でデータを絞り込んでおきます。

 ここでは、部署名が「営業2課」、備品名が「リングファイル A4」と「リングファイル B5」のデータを抽出してみましょう。

 最初に、部署名が「営業2課」のデータを抽出します。セルB1の「部署名」という見出しの右側にあるフィルターボタン(②)をクリックするとメニューが表示されます。最初の段階ではすべての項目のチェックマークがONになっているので、[(すべて選択)](③)をクリックしてすべての項目のチェックマークをいったん外します。

 そして[営業2課](④)のチェックマークだけをONにして、[OK](⑤)をクリックします。

 部署名が「営業2課」のデータだけが抽出されましたね(⑥)。

 同様のやり方で、さらに備品名が「リングファイル A4」と「リングファイル B5」のデータを抽出します(⑦)。これで、「ユーザー設定のビュー」に登録したい条件で、データを抽出できました。

「ユーザー設定のビュー」に条件を登録する

 それでは、先ほどオートフィルターで設定した抽出条件を「ユーザー設定のビュー」に登録しましょう。登録したい条件でデータを抽出した状態で、[表示]タブ(①)→[ユーザー設定のビュー](②)をクリックします。

 [ユーザー設定のビュー]ダイアログボックスが表示されます。ここではまだ何もビューが登録されていないので、[ビュー]欄(③)には何も表示されていません。新しくビューを作成したいので、[追加](④)をクリックします。

 [ビューの追加]ダイアログボックスが表示されます。[名前]欄にビューの名前(⑤)を入力します。後で作業する時に、ビューの内容がわかるような名前を付けます。

 名前を入力できたら[OK](⑥)をクリックして、ダイアログボックスを閉じましょう。

 これで、ビューの登録は終わりです。次の項では、登録した条件で正しくデータを抽出できるか試してみましょう。

「ユーザー設定のビュー」を使ってオートフィルターを実行する

 では、先ほど設定した条件でオートフィルターを実行してみましょう。その前に、設定されているオートフィルターの絞り込みを解除し、表全体を表示しておきます。

 [表示]タブ(①)→[ユーザー設定のビュー](②)をクリックします。

 [ユーザー設定のビュー]ダイアログボックスが表示されるので、先ほど設定したビュー(③)を選択して、[表示](④)をクリックします。

 すると、オートフィルターが実行されます。先ほど設定した条件に当てはまるデータ(部署名が「営業2課」、備品名が「リングファイル A4」と「リングファイル B5」のデータ)が表示されていますね(⑤)。

 いちいち抽出条件を設定し直す必要はなく、すばやくデータを絞り込めましたね。

 なお、この「ユーザー設定のビュー」はブックに対して登録されるので、現在のブックでのみ適用することができます。別のブックでも同じように使用したい場合は、新たにビューの登録を行う必要があります。

「ユーザー設定のビュー」を使って、見たいデータを自在に表示させよう

 今回は「ユーザー設定のビュー」という機能を使って、オートフィルターの抽出条件をブックに登録する方法を解説しました。抽出条件を毎回設定する必要がなくなり、あっという間にデータを絞り込めましたよね。

 今回解説した「ユーザー設定のビュー」は、オートフィルターの抽出条件を登録する以外にもさまざまな使用方法があります。例えば、シートを印刷するために特定の列を非表示にしたり、シートを拡大および縮小したりすることがあると思いますが、そのような表示を一度ビューとして登録しておけば、印刷のたびに毎回設定し直す必要はなくなります。

 ぜひ「ユーザー設定のビュー」を活用して、自分の使いやすいようにカスタマイズしてくださいね。

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