いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】画面を見せながらのプレゼンにもっと説得力を!エクセルにリアルタイムで線を描き込んで伝えたいことを強調するテク

一生懸命プレゼンしているのにイマイチ伝わってない……?

 作成した資料をもとに、会議や打合せでプレゼンすることはよくありますよね。「プレゼン資料」というと、PowerPointで作成することが多いかもしれませんが、小規模な会議やちょっとした打合せなどでは、Excelシートそのものを見せながら話し合いを進めることも多々あると思います。また最近では、直接顔を合わせるミーティングだけでなく、オンラインミーティングアプリなどを使って画面共有をしながら会議をする機会も増えているのではないでしょうか。

 会議中に、Excelシートを見せながら特定のセルの数字を強調したいのに、いまひとつ伝わっていない……と感じたことはありませんか。今回はExcelのインク機能を使って、手書きでExcelシート上に丸を付けるなどして、より相手に伝わりやすくするテクニックを解説します。このテクニックを使えば、物理的に指し棒などを使ってスクリーン画面を指しながら説明するイメージでプレゼンを行うことができます。なお、このインク機能は、お使いのパソコンの機種やOfficeのバージョンによって異なる場合があります。

事前準備:[描画]タブを表示する

 任意のExcelブックを開き、リボンに[描画]タブが表示されているかどうかを確認してください。もし表示されていない場合は、次の手順に従って表示させます。

 [ファイル]タブ→[オプション]をクリックして[Excelのオプション]画面を表示しておきます。左側のメニューにある[リボンのユーザー設定](①)をクリックして、右側のボックス内にある[描画](②)のチェックマークをONにします。

 設定を終えたら、[OK](③)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

 シートに戻るので、[描画]タブ(④)が表示されていることを確認してください。この[描画]タブに表示されるメニュー(⑤)は、お使いのパソコンの機種やOfficeのバージョンによって異なる場合があります。

ペンを使って強調したい箇所を丸で囲む

 次の「支店別 営業利益表」の例でやってみましょう。この表では、マイナスの数字が入力されているセルが2カ所(①)あるので、それぞれを手書きの丸で囲んで強調してみましょう。

 まず[描画]タブ(②)をクリックします。[描画]タブに表示されるペンの中から赤色のペンを使ってみましょう。[ペン: 赤、3.5mm](リボンに表示されている赤いペンのアイコン)(③)をクリックすると、マウスポインターが「●」の形になり、このままドラッグすれば描画できるようになります。この状態でもう一度、選択しているペンをクリックすると、ペンの太さや色を変更できるメニューが表示されるので、[太さ]欄から[1mm](④)を選択します。

 ペンの太さなどの設定を終えたら、再度[ペン: 赤、3.5mm]をクリックするとメニューが閉じます。

 では実際に、マイナスの値が表示されているセルB7を丸で囲むように描画してみます(⑤)。ここの部分だけ手書きになっているので、目立ちますね。

 もう1カ所マイナスの値が入力されているところがありますね。同様にして、セルC6を囲むように描画してみます(⑥)。

 マイナスの数字がある2カ所を赤い丸で囲むことができました。もちろん、事前にこれらのセルの文字色や背景色を変えるなどして強調することもできますが、実際にプレゼンをしながら、話しの流れやタイミングを見て丸を書き込んだほうが注目してもらえることもありますよね。

手書きで描画できるインク機能を活用しよう

 今回はExcelのインク機能を使って、手書きでExcelシート上に丸を付けるなどして、より相手に伝わりやすくするテクニックを解説しました。今回は、マウスを使って描画する例を解説しましたが、タッチ対応端末を使用している場合は、指でスクリーンに直接描画できます。

 プレゼン以外の場面であれば、例えば移動中に急いで資料を確認しなければならない時などに、メモやリマインダーとして下線を引いたり丸を付けたりして使用してみるのはどうでしょうか。ぜひ一度、試してみてくださいね。

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