#モリトーク

第109話

第二のタスクマネージャ

「ProcessCounter」

 パソコン作業の多くがWebブラウザーとWebアプリケーションへ移行した昨今、それはWindows上で別のOSが稼動しているようなもの。「Firefox」を除く主要なWebブラウザーはマルチプロセスを採用し、OSに近い環境で動作する。専用アプリも提供されている「Google Chrome」はまさにOSそのものだ。

 その結果、Windows上で実行されるプロセスの総数は増え続けており、プロセス数をタスクトレイアイコンで表示するソフト「ProcessCounter」などがそれを実感させてくれる。ところが、たとえば「Google Chrome」の各プロセスをWindows標準のタスクマネージャで確認すると、そのすべてが“chrome.exe”と表示されて区別できない。

「Google Chrome」のタスクマネージャ

 そこで今回は、「Google Chrome」に搭載されているタスクマネージャを復習しておきたい。「Google Chrome」のタスクマネージャはタブバー上の右クリックメニュー、もしくは[Shift]+[Esc]キーで呼び出せ、ほかのWebブラウザーにはない機能だ。

 その使い勝手はWindows標準のそれとほぼ同じであり、実行しているタブプロセスやプラグイン、拡張機能の詳細名に加えて、CPU占有率やメモリ使用量、ネットワーク通信速度などもプロセスごとに確認できる。また、任意のプロセスを強制的に終了させることも可能。

 代表的な活用法は、無駄にメモリを消費している拡張機能を突き止め、もし使っていないなら整理すること。また、タブを閉じることなくメモリを開放したいときには、Flashプラグインを強制終了するのも比較的安全でオススメだ。

(中井 浩晶)