マルわかり!Windows 10 Mobileガイド
第74回デバイスのスペックを詳しく確認したい
「AIDA64」でチェック可能!
2016年12月13日 06:00
Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsのほか、OSを取り巻く旬の話題などを紹介する。
アプリ1つで大量の情報を確認できる
Windows 10 Mobileデバイスのスペックは、メーカーのカタログ仕様を確認すれば簡単に確認できるが、そのたび資料を取り出すのも、Webページにアクセスするのも面倒な話だ。そこでWindows 10 Mobileに「AIDA64」をインストールしておこう。以前は「EVEREST」の名前で無償版や有償版を提供していたが、現在はFinalWireという企業から同アプリケーションをリリースしている。PC版(試用期限がある有償版)から始まり、Android版やiOS版、そしてWindowsストアアプリ版(対象OSはWindows Phone 8.x以降)は無償使用可能だ。
アプリケーションを起動すると[System][CPU][Display][Network][Battery][Windows][Device][Sensors]と8つのカテゴリが並び、項目ごとに詳細情報を確認できる。まず[System]では製造企業名や製品名、SKU(最小管理単位)といった情報が並ぶ。また、ハードウェアおよびファームウェアバージョンなども確認できるため、Windows 10 Mobileの「設定」よりも詳細な情報を知ることができるはずだ。[CPU]は文字どおりデバイスのプロセッサー情報を確認するカテゴリ。今回使用しているデバイスはVAIO Phone Bizのため、Qualcomm Snapdragon 617と表示されるはずだが、本バージョンではデータテーブルに同プロセッサーのモデル情報は未登録のようだ。
[Display]はデバイスの表示機能に関する情報を確認できる。画面解像度や画面サイズ、画面インチ数やDPIといった情報が並んでいるが、GPU名であるQualcomm Adreno 405まで提示されるとは思わなかった。[Network]はワイヤレスWANおよびWi-Fiに関する各種情報を提示するカテゴリだが、便利なのは電波強度をパーセンテージで示す[Signal Strength]や、ネットワークの最大トラフィック値を示す[Max Inbound(Outbound) Data Transfer Rate]。アプリケーション起動後に本カテゴリを選択すると、最初に現在の状態を調査してから数値を示すため、外出時の電波状態を確認する際にも役に立つ。
[Battery]はデバイスに取り付けた(もしくは内蔵した)バッテリー情報が並ぶ。たとえばVAIO Phone Bizの場合、2,800mAhのバッテリーを内蔵しているが、初期設計値を示す[Designed Capacity]や最大充電容量を示す[Fully Charged Capacity]も同数値であるため、バッテリー消耗は起きていないことがわかる。また、Windows 10 Mobileのバッテリー節約機能状態を示す[Power Saving Mode]も並んでいるが、さすがにWindows 10 Mobileのクイックアクセスを目にした方が早い。[Windows]はWindows 10 Mobileに関する情報を確認できるが、注目はアプリケーションの消費メモリー上限を示す[App Memory Usage Limit]と、稼働日時を示す[UpTime]。両者はOS標準機能で確認することが難しいので、本アプリケーションを活用したい。
[Device]はリアおよびフロント内蔵カメラの性能やサポートする機能を確認できる。さらにSDカードスロットに取り付けたカードの種類やベンダー名も確認可能。最後の[Sensors]はデバイス内蔵の加速度センサーやジャイロスコープセンサーなどから取得した情報をリアルタイムで確認できる。このように多くの情報をタップ1つで得られる「AIDA64」を活用してほしい。
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